ヴィンテージとは、年代物で価値があるといった意味ですが、この10年の間で、以前では見向きもされなかったモノがヴィンテージ商品として注目されるようになりました。
例えば、ファミコンのレアソフトが高額取引されることもありましたが、それはごくごく一部の人間たちだけの世界での価値であり、大多数のレアではないゲームソフトは古い昔のゲームソフトでほぼ無価値でしかありませんでした。
しかし、最近では外国人が古いファミコンのゲームソフトをやたらと購入し、しかもそこそこのお値段で売れるからこそ、ヴィンテージとしての価値を認められるようにもなりました。
ほぼ無価値であったモノが時代を経て需要が生まれ、時には異様とも言える価値が出てくることはよくあります。
例えば、ゴッホの絵画はゴッホが生きている時にはほとんど無価値のような扱いだったのに、現在では世界中の誰もにその価値を認められておりますが、ここまで極端ではないにしろ、時代の変化で価値を見出されているものが先程のファミコンソフトだったりします。
また、80年代から90年代にかけて製造された、音楽関係や映画、アニメ関係のTシャツが現在では価値を見出され、とんでもない価格で取引されるようになりました。
今から30年前から40年前のTシャツ、しかも古着なのですからそれなりに経年劣化が進んでいて、布の価値としてならばもう廃棄した方が良さそうにも思えますが、プリントされているアーティストの柄や色などによっては10万円単位で平気で取引され、中には数百万円単位で取引されるものも珍しくなく、これらはヴィンテージTシャツという名前で売買されております。
アリエクスプレスはお国柄的なものが関係しているからなのか、こういったヴィンテージの商品の良く言えばレプリカ、ありのままで言うならば模造品を作成して販売するお店が存在し、レアなファミコンソフトの模造品が数千円で売られたり、今回取り上げるヴィンテージTシャツも3千円ほどで販売されております。
特に、100万円くらいで取引されているようなヴィンテージTシャツのパチモノが、古いTシャツをコピーしただけだから権利的な問題は無いと判断しているかのように、ごくごく普通に売られております。
どの程度のコピー精度なのかは買ったことがないので不明ですが、こういった模造品はもう既に流通していると思われるので、もしも格安なヴィンテージTシャツがあったのならば、それはアリエクスプレスのモノなのかも?というお話でした。