要件を満たさずWindows11へ無理矢理アップグレードしたPCはメモリを16GBにすると割と使えた話

私の知り合いの要件を満たさない古いノートパソコンをWindows11へアップグレードしてくれと言われたのは、ちょうど一か月ほど前のこと。

Windows10から11へ無料でアップグレードすることは可能ながらも、使用されているCPUによってはアップグレードができないため、要件とはこのことを指しており、知り合いのPCは13年ほど前の安物PCなので、当然、要件を満たしておりません。

しかし、要件を満たさないPCであっても、アップグレード可能だと私が話してしまったがために、その作業をやらされる羽目になりました。

ただ、古いPCでもWindows11にすることは可能でも、能力不足で今までと同様に使えるのかは分からず、むしろ、Windows10の方が使いやすかった、なんてことになる可能性が十分あります。

だからこそ、搭載されているCPUによってアップグレード要件が設定されているわけで、無理矢理アップグレードした知り合いの要件を満たさない古いPCが使えるか否かは自己責任であり、ダメで元々であることを十分に認識してもらうことを条件に私はその作業を行いました。

そんなことがあってちょうど1カ月が経過した先日の事、知り合いが『Windows11へアップグレードしたPCが遅くて使えない』と言ってきましたが、自己責任で無理矢理行ったアップグレードがうまくいかなかっただけのことですので、すっぱりと諦めて新しいPCを購入することを私はおすすめしました。

しかし、知り合いは何とかすることができないかと引き下がり、なにかこのPCに装着できるものでなんとかして、としつこく言ってきまして、そもそも大本のマイクロソフトがダメだと却下しているPCに何かすることでどうにかなる訳もないのですが、一応、一つだけやれそうなことはメモリを16GBか32GBにすることです。

メモリは、コンピュータが処理を実行するために必要なデータやプログラムを一時的に保存する場所であり、メモリ容量を増やすとコンピュータの処理速度や応答速度、作業効率が上がると言われており、現在の知り合いのPCには8GBのメモリが装着されておりますが、これを倍、あるいは4倍にすると、今現在よりも多少は動くようになる気がします。

ただし、CPU自体が古ぼけたままですので、メモリを増量したところで何も変わらないような気がするものの、現在のアリエクスプレスでは古めのメモリがやたらと安く売られており、特に8GBのメモリは500円台から購入できますので、これを2枚で16GBにメモリを増やしてもう一回使ってもらうことにしました。

すると、知り合いのPCの使用用途がネットとオープンオフィスでの軽い表計算程度だからなのかもしれませんが、メモリを倍にしただけで、なんのストレスもなく軽快に動くなったようで、これなら十分に使えるとのこと。

また、私の周りの人間たちの要件を満たさぬPCも同時期にアップグレードをしまして、総じて誰もが遅くなったと言っていたものの、メモリを16GBにすると割と使えるようになったとの声が多いので、もしかするとここにキーポイントがあるかもしれません。

知り合いのPCのCPUは、Pentium2020Mという今ではどんな得体なのかも知れぬもので、現在のアリエクスプレスではたった390円で売られている無価値に近い骨董品であるものの、そんな古道具をWindows11にアップグレードしても、SSD+16GBのメモリを装着するとネットと軽い表計算くらいは十分に使えるようになったようです。

本音としては手間賃を貰いたいところですが、アップグレードにかかった総額はメモリ代金の1200円のみであり、たったの1200円で今年の10月にはセキュリティの更新がストップされるPCが生き返る可能性がございます。

CPUによってはメモリの上限が8GBまでとなっているものもあって、どれもこれもに有効である手法だとは思いませんが、アリエクスプレスで古めのメモリが売られているからこそ、ダメ元で16GBにしてみることができる、というお話でした。