アリエクスプレスにはお客を騙そうとするお店が一定数存在しているのは間違いなく、最近では取り締まりの強化からか、その数は少なくなったものの、今でもおかしな店が普通に営業をしている現状があります。
お客を騙そうとする手口としては、誇張した商品画像を掲載しつつ、実際には異なる商品が届くも、商品ページにはその寸法は一切書かれておらず、商品が違うと訴える購入者には『おまえの思い込みが原因なんだから返金はできないアル』と突っぱねることがあります。
具体的な例として最近よく見かけるのがBluetoothイヤホンです。
上の商品画像をご覧いただきまして、それがどういった商品であるのかを想像していただくと、誰もが超小型のBluetoothイヤホンだと認識するはずです。
小石くらいの大きさのイヤホンが存在するのか?との疑問がありつつも、商品画像は正にその大きさなのですから、これは凄いイヤホンなのかもと思っても仕方がありません。
また、次の商品画像には人差し指サイズのケースとイヤホンが描写されており、これはいよいよ本当なのかも?と考えてしまいそうになりますが、こういった際には、アリエクスプレスに画期的な商品が売られている可能性はゼロであることを思い出さなければなりません。
よくよく考えてみると、Bluetoothイヤホンならばバッテリーが搭載されているわけで、もしも小石くらいの大きさならばバッテリーの大きさも相当小さいと考えられます。
現在のスマホのバッテリーが軒並み大型化しているのは稼働できる時間を増やすことも目的の一つですから、このイヤホンはそれと逆行して電池の持ちは著しく劣ることになります。
しかし、商品ページにはバッテリー容量は350mahと表示され、4~6時間は稼働できるとあって、これはアリエクスプレスでよく見かける安物イヤホンの容量であり、小石サイズのイヤホンにどうやってバッテリーを本体に仕込むのか?という疑問が出てきます。
それと、このイヤホンでタチが悪いのは、イヤホンのサイズを数値で示していないことです。
画像で見る印象は大きくても2cmほど、画像によっては1cm以下ですから、これをもしも購入して届いた商品がごくごく普通の安物イヤホンだった場合には当然おかしいと感じ、お店に文句を言ってみるも、実際のサイズが商品ページには書かれていないため、『小さいと思ったのはお前の勝手アル』との論理をお店が持ちだしてきます。
こういった場合にはアリエクスプレスに対して返金を行えば、認められる可能性は高いのですが、購入者のステータスによっては満足な結果が得られないことも考えられるため、もしも画像で良さそうに見える商品はもう一度考えた方がトラブルは少ない、というお話でした。