アリエクスプレスを利用する日本人ユーザーは年々増えているそうですが、世界各国と比べるとその割合はまだまだ少ないと言います。
しかし、日本人ユーザーが増えているからこそ、日本人向けに販売される商品が増えているのも事実でして、最近のTシャツの販売では明らかに日本人、かつ40代50代のおっさんをターゲットにした図柄を色々と見掛けるようになりました。
私自身がそのカテゴリーに属する昭和生まれですが、80年代90年代を生きていたからこそ、リアルタイムで知っている事柄があるわけで、そこをピンポイントで突いてくるかのようなTシャツの図柄をやたらと出てくるようになりました。
例えば、西遊記といえばおっさんどもが思い浮かぶのはマチャアキであり、猪八戒は西田敏行か左とん平、沙悟浄は岸部シローと次々と連想が広がっていくわけですが、そういった人間をターゲットにしているTシャツが上の画像です。
そして、購入した痕跡を見てみるとやっぱり日本人ばかりであり、わざわざこの図柄を購入しているということは、ナウでヤングなZ世代であるはずがなく、当時をよく知るおっさんばかりだと予測できます。
80年代から90年代にかけての日本では、プロレスが野球やサッカーなどのスポーツ競技と同等の扱いで、当時の男性の多くがそれは真剣にプロレスを観戦しておりました。
そういった背景を知っているのか、アリエクスプレスには当時のプロレスラーのTシャツが想像以上に売られていて、個人的に特に感心したのが上の画像のTシャツに使われている写真です。
世間に広く知られているところの『1、2、3、ダーッ!!』と、のべつ幕なしに叫んでいたのは末期の事であり、この画像は70年代後半から80年代前半で相手レスラーの腕を平気でへし折ったりする頃のキラー猪木と呼ばれていた時期の画像でして、当時のプロレスを嗜んでいた人間にはたまらなかったりします。
あと、画像が良い分、書かれている青い文字が邪魔なように思えてしまうのですが、これを訳すと『プロレスは神聖なスポーツです』となり、多少の皮肉を込めている点も高評価で、この世代をくすぐるような気がします。
それともう一つ、80年代90年代の日本で大人気だったのが香港映画でして、上の画像は香港映画を見ていれば誰もが知っている、オープニングに出てくるゴールデンハーベストのロゴです。
私も香港映画が大好きだった人間の一人ですから、このロゴのTシャツは不覚にも欲しくなってしまう商品でした。
こういった塩梅で、特定の国の特定の世代を狙い撃つかのような商品が現在のアリエクスプレスには散見され、見ているだけでも結構楽しい、というお話でした。