最近のニュースを見ていると、やれ闇バイトだ、強盗だというキーワードを頻繁に見掛けるようになり、なんだか日本の治安がかなり悪化している印象をもってしまうのですが、実際はというと、日本の犯罪件数は20年前と現在を比較すると三分の一程度にまでに減っているそうです。
ただし、全体的に減少傾向だった犯罪件数の中でも、ここ数年で悪化傾向にある犯罪があるそうで、それは自動車の窃盗件数です。
確かに、自動車の盗難事件が報じられていることは結構多いように思え、外国人グループが日本国内で窃盗した自動車をバラバラに解体して海外へ持ちだす、といったニュースを見掛けますし、自動車に備わっている電子制御の盗難システムを解除する機械を使って盗む、といった手口もよく見掛けます。
また、自動車の盗難事件に遭わないようにするためには、自動車のロックだけでなく、物理的にハンドルやブレーキを固定するロックシステムを二重に施すなどの対策を行った方が良いともよく聞きます。
そういった報道があるからか、自動車のセキュリティグッズの売れ行きが好調だそうですが、アリエクスプレスにも車用のセキュリティグッズが山のように売られており、その中に際立って売れているものがありました。
そのハンドルロックが上の画像なのですが、人気の秘密はハンドルロックに留まらない使い方があるからなのかもしれません。
通常時は、ハンドルに装着すれば仮にエンジンを掛けられたとしても、このハンドルロックがあるために車を操作することができないですし、ハンドルロックを破壊するのは容易ではないので、盗難の予防になり得るでしょう。
また、水害などで車内に閉じ込められた際にはこのロックの先端でガラスを破壊して脱出することが可能になるとも書かれておりますが、ここまではどこにでもあるハンドルロックと同様です。
しかし、このハンドルロックにはもう一つの働きがあると商品ページに書かれており、それは最大限に伸ばした時に全長70cm弱になる形状が関係しており、車内で強盗に遭遇した場合にはこのハンドルロックで戦えるとの説明書きがありました。
確かに見ようによっては江戸時代の同心が持っていた十手に見えなくもなく、刃物くらいならば対抗できそうな雰囲気はありますから、その説明は理にかなっているような気もします。
確かに、海外では盗難は勿論の事、強盗に遭遇することだってあるわけで、銃相手なら全くの無意味ですが、刃渡りが短めの刃物程度ならば抵抗できるアイテムとして購入している方々が多いのでしょう。
また、日本において、武器の類を車内に置いていたらしょっ引かれる対象ですが、このハンドルロックならば武器とは言えず、合法的に持てるとの考えがあるからなのか、日本人が購入している痕跡が意外と多かったりします。
自動車の盗難も、ハンドルロック型の武器も物騒であることに変わりがないのですが、武器になるハンドルロックがアリエクスプレスでは結構売れている、というお話でした。