見栄を張るための商品と思いきや実は詐欺をするための道具なのかもな話

アリエクスプレスには、時々何の目的で売られている商品なのだろうと考えてしまうものに、下の画像のiPhoneXRを17Proの外装に変えてしまうという商品がございます。

古くなったXRを最新モデルへアップグレードできるというこの商品ですが、iPhoneを分解して各パーツはもちろんのこと、べったりとシール付けされたバッテリーを取り外す作業も結構難しく、その後に再び組み上げるのですからなかなか大変です。

そんな面倒な作業を行ってまでも外装のみを最新に変えなければならない事ってあるのか?と考えると、単純に見栄を張るための道具としか思い浮かびません。

また、実寸大で重量も全く同じで、外装や質感も瓜二つのダミーモデルという商品もアリエクスプレスでは販売されておりまして、この商品はスマホ販売時の見本として使われることが考えられます。

ただ、一般向けの商品とは言い難く、一般ユーザーにとっては全く必要のない商品に思えるのですが、かなり売れている痕跡が見られます。

一般ユーザーがこのダミーのスマホをなぜ求めるのかを考えてみると、やっぱり見栄を張るためのアイテムなのかな?としか思いつきません。

しかし、これら2つの商品の使い道をもう少しじっくり考えてみると、実は現代だからこその事件の小道具に使用されているのでは?と思えてきました。

今の世は個人間でモノの売買が簡単に行えるようになってきまして、使っていたスマホをフリマサイトで売る、といった行為はなにも珍しいことではありません。

しかし、個人間だからこその問題がそこにはあって、上記二つのなぜ売られ、なぜ買われているのかがよくわからない商品は、巧妙な詐欺の小道具として使われているような気がしてきました。

個人売買で格安に販売されていた17Proの中身はXRだった、あるいは、外見だけは寸分違わぬダミー携帯だったなんてことが行われていたりするからこそ、これらの商品にそれなりの需要がある、との考えはあながち間違っていないような気がします。

日本国内でダミー携帯を送り付ける詐欺はすぐに発覚できますが、国境を越えた個人取引だった場合にはなかなか面倒な話になりそうですし、仮に露天やフリーマーケットでの購入ならば完璧に泣き寝入りです。

また、外装は17Proで中身がXRだった場合ならば、人によっては全然気づかないかもしれません。

包丁は料理に欠かせないアイテムですが、使い方によっては凶器にもなり得るといった話と同様に、アリエクスプレスには見栄を張るためのアイテムかと思いきや、別の使われ方で売れていると思われる商品がある、というお話でした。