昨年に引き続いて今年の夏も強烈な暑さになるとの長期予報が発表されておりますが、暑い夏を迎える前に梅雨という厄介な季節があります。
農作物にとっての梅雨は大変重要な時期なのですが、人間にとってはジメジメした雨ばかりの日が続くので、出掛けたくなくなることが多い時期でもあり、出掛けたくなくなる理由の一つに、普段の靴だと歩きづらくなることがあります。
雨降りの際に靴が濡れて内部に水が浸入した際の足の気持ち悪さはなかなかのものですから、防水性の高い長靴やレインシューズを履くことは肉体的にも精神的にもかなり良いことだと思います。
しかし、『もし雨が止んだら』『もしもそんなに雨が降っていなかったら』なんてことを考えると、普通の靴でも良いかと考える方は多数いらっしゃると思われ、雨靴は水が入ってこない特性があるからこそ、ごわごわして歩きにくいことも相まって、よっぽどの雨でも雨靴を履かない方は結構いらっしゃいます。
気軽に履くことのできない雨靴とも言えそうなのですが、普段の靴を雨靴に簡単に変えることができるアイテムがアリエクスプレスにはございまして、それがシリコン製の靴カバーです。
上の画像のように、普段の靴の外側にシリコン製のカバーで覆うと雨や水の侵入を防いでくれて、結果的に雨靴の替わりなるというもので、ゲリラ豪雨などの予期せぬ降雨時にも使い勝手の良い商品だと商品ページには書かれております。
確かに、商品ページに書かれていること通りの商品ならば、雨の多い日本では必須のアイテムのように思えるので早速購入し、届いた翌日がちょうど雨だったので使用してみると、購入前に想像していた懸念が予想通りだったことにすぐに気付きました。
その懸念とは、シリコンと言えども靴全体を覆ってしまうと滑りやすくなるのでは?というもので、この滑りやすさに関して、商品ページには何一つ書かれておりませんでしたが、使い始めた5分後にその懸念の正しさが身をもって証明できました。
雨の日にこのシリコンカバーを普段履いている靴に使用すると、路面がアスファルトならば多少の引っ掛かりがあるのでそこまでの滑りやすさはないものの、コンクリートや階段などの凹凸のないフラットな部分を歩くと、このシリコンカバーに刻まれている溝くらいではグリップ力が全然足りず、氷の上を歩いている感覚に陥ります。
また、雨が強く降って路面に水が溜まっている時にはアスファルトでも引っ掛かりがすっかり無くなってしまい、結局はツルツルの氷の上を歩いているような感じで、このまま履いていたら転倒するのは時間の問題であり、転び方によっては大事故になりかねないのですぐに捨ててしまいました。
もしかすると、私に届いたものがダメだった可能性があるものの、このシリコンカバーは想像するほどの良さは個人的には全然なかった、というお話でした。