今年に起こったアリエクスプレスの変化として、日本国内発送という商品が出現したことがまず取り上げられると思われます。
通常のアリエクスプレスならば、発送された荷物は東シナ海を超えてくるわけですが、日本国内発送は文字通りに身近な場所から商品が発送されるため、素早く届くだけでなく、運送中の事故も少なく済みますので、その利点が大きいのは間違いありません。
しかし、だからといって日本国内発送の商品を積極的に購入できるのかというとそうでもなく、それは商品価格が割高である、という問題です。
日本国内から商品が発送されるとなれば、運送料は当然日本国内での金額がかかるわけで、例えば、小さな商品を中国から日本まで送る際の郵便料金はたったの50円ほどの衝撃の安さだったりします。
一方、日本の郵便料金ならば50円ではハガキの１枚すら送れませんから、日本からの発送は運賃コストが確実に上昇し、商品価格も当然値上がりすることになります。
それでも安いと思えるのならば、アリエクスプレスの日本国内発送の商品を購入するとの選択は間違っておりませんが、販売されている商品の中には、どうしてわざわざアリエクスプレスで購入するのだろうという痕跡が見られる商品が存在します。
最近の日本国内発送商品でよく見かけるのが、日本で広く知れ渡っている洗濯洗剤や柔軟剤の類でして、運営するアリエクスプレスも日用品を充実させようとの思惑があるのか、上の画像のような商品をやたらと見かけます。
しかし、この販売されている価格を見てみると、えらくお高めな価格設定になっていると思うのですが、この価格でも、もう4件の注文が入っている痕跡が見られます。
これと全く同じ商品を仮にヨドバシ.comで購入するとなると、商品価格は送料無料813円で販売されており、アリエクスプレスとの差額は774円にもなります。
アリエクスプレスで会員登録を完了させることができる日本人ならば、ヨドバシ.comにだって会員登録をすることは可能だと思われ、わざわざアリエクスプレスで購入する必要性がないように私は思えてしまうのですが、そんなはした金なんぞ気にしない方々は一定数いらっしゃるようです。
また、この洗剤を日本人以外が購入して海外発送するとなると、運賃がとんでないことになるため、日本人相手の商売であることに間違いないのですが、アリエクスプレスの日本国内発送は、商品によってはやたらと割高なものがある、というお話でした。