かつてアリエクスプレスで販売されていたインチキな植物のタネや球根の話

アリエクスプレスは色々な商品が販売されておりますが、中にはいつの間にか販売されなくなった商品も存在します。

例えば、アリエクスプレスで食料品は5年ほど前までは販売されており、あちらの国独特の食品が色々と並んでいて、時には干し肉のようなものまで販売されておりました。

しかし、やはりというか、売れている痕跡は全く見られず、肉類は検疫も必要になってきますので、いつの間にか販売すること自体が規制され、販売している光景はほとんど見かけなくなりました。

それともう一つ、検疫の問題から販売が停止されたのか、はたまた、トラブルばかりだったからなのかは定かではありませんか、植物の種の販売も行われなくなりました。

アリエクスプレスの植物の種でなにがトラブルになるのかというと、販売されているほぼほぼ全ての植物の画像が偽装されていることでした。

例えば、上の画像はユリの花だと推測されますが、問題は花の色でして、いくらなんでもこのような配色になる草花は存在しないのですが、アリエクスプレスでは『これと同じ花が咲くアル』と高らかに宣言している商品ページがたくさんありました。

そして、その種が芽を出すころにはお店は消滅し、そのまま育てても花は一切咲かず、雑草がちょろちょろと出てくるだけ、といった手口が横行しておりました。

また、もっと酷いのはスーパーマリオで登場するパックンフラワーの種というものが公然と売られていたことでして、その知名度からか、1000件単位の注文が入っておりました。

勿論、ゲームの中に出てくる植物がリアルに存在する訳がないのですが、数ドル程度と安価なお値段だからこそ、購入する人間は結構いて、芽が出てくる頃にはやっぱりお店が消えてしまう商法がまかり通っておりました。

ちなみに、日本において種苗を輸入する際には検疫を行う必要があるため、事実上、アリエクスプレスで植物の種を購入することはできませんでしたので、種が買えなくなってもなにもないのですが、商品ページを見る分にはあまりにもウソのスケールが大き過ぎてなかなか楽しかったのは事実です。

日本人がアリエクスプレスで食品や種を買うこと自体が稀だと思われますが、以前は販売されていたウソまみれだった商品のお話でした。