アリエクスプレスでユーザーが色々と察しないとなにがなんだかさっぱり分からない商品の話

アリエクスプレスはECサイトですから、ユーザーは商品画像を見て、どういった商品なのかを理解した上で購入に至るのが一般的です。

ただし、商品を見ただけではどのような用途で使用するのか分からないものも結構あって、その際には商品ページを隈なく見て、購入するのかどうかを判断するのもごくごく一般的です。

しかし、千の言葉を並べるよりも、たった1枚の画像でどんな商品なのかが理解できる場面はかなり多いため、ECサイトでの商品画像は、販売店にとってもユーザーにとってもかなり重要だったりします。

そんなことを踏まえまして上の画像をご覧いただきたいのですが、これがどんな商品なのかがお判りいただけますでしょうか?

見た目には何かのオブジェのように見えますが、その用途を問われて答えることができるユーザーはおそらくいらっしゃらないと思えるほど、どういった商品なのかが全く見えてきません。

また、他の商品画像を見てみると、この商品が手で握られており、知りうる商品の中で最も近そうなのはブーメランのような気がするぐらいです。

しかし、ブーメランをオブジェとして飾ることは、無いことは無いのでしょうが一般的ではないように思え、『超薄型ドローガーモデル,38cm,接着剤付きおもちゃ,1:1,新改良版』という商品名を見ると、さらにどんな商品なのかの想像がつかず、はたして、これだけの説明でどれだけのアリエクスプレスユーザーが理解できているのでしょうか?

では、この商品がどういったものなのかの正解ですが、昭和生まれならば割と有名なキャラクター(上の画像をご参照ください)の頭部に備わっている武器のレプリカでした。

おそらく、この商品画像を見ただけで完全に理解できる人間は特撮好き以外にはなかなかいらっしゃらないように思え、しかも、用途としては何の意味もない商品であり、その需要は相当に少ないのは間違いありません。

だったらちゃんとありのままを説明すればいいのにと思いますが、これにはおそらく深い理由があると考えられます。

このキャラクターは全般的に版権が非常にうるさいことが知られており、たとえ中国でも著作権侵害を訴えられるリスクがあると思われ、販売店はどうかそういったことも察して購入くださいとのスタンスを保っているからこそ、訳の分からないオブジェにしか見えない商品画像のみで売り込んでいるのでしょう。

まあ、そのものズバリの画像を掲載し、詳しい説明文を掲載したとしても、その需要はたかが知れていると思われ、同じ売れないのならこのままで何の問題もないのでしょうが、画像を見ただけではなにがなんだか分からない商品がアリエクスプレスにあった、というお話でした。