アリエクスプレスで販売ルールが変更され売れない商品はこれからどんどん除外される話

アリエクスプレスで販売されている商品は天文学的数字とまでは言わないものの、それは多くの種類が販売されており、しかもカテゴリーごとに色々な商品が販売されております。

例えば、スマホケースならば様々な型番があり、スマホケースの形状も色々あって、取り扱っているお店も相当数ありますから、アリエクスプレスの検索窓で『スマホケース』と検索すると、何十万、下手をすると百万単位でスマホケースが出現することになります。

豊富な種類の中から商品が選べるのは相当な利点なのですが、百万点の中からさあ選べと言われて百万のスマホケースすべてに目を通して選ぶ人間は誰一人おらず、多くても数十種類くらいの中から選ぶのが一般的だと思われます。

となると、もしも百万点のスマホケースが販売されていたとしても、実際に売買までに至るスマホケースはかなり少ないと思われ、百万点も販売されている中で販売実績があるスマホケースは数万点くらいなのかもしれません。

まあ、数万点だって大変な数ではありますが、アリエクスプレスで販売されているスマホケースの90%以上は売買が行われていないような気もします。

購入する側の利便性を考えるのなら、豊富な種類と言えども限度があって、売買されることのない商品が頻繁に目に入ってくるのは邪魔なだけなのですが、アリエクスプレスはこういった売買が行われない商品を一掃していく方向へ舵を切ったようです。

かつてのアリエクスプレスのお店には、販売する商品が多ければ多いほどアリエクスプレスの検索に引っ掛かりやすくなるとの攻略法的な販売手法があったらしく、販売する商品が10品ならば100品、いや1000品、2000品とどんどん増やすのがその手法だそうで、在庫の有無は関係なく、商品ページだけをとにかく作って販売している体裁だけを整えるお店がそれは多かったと言います。

こういったお店がどんどん増え続ければ、在庫を持っておらず実際には販売していない商品がアリエクスプレスにはどんどん増え続けることになり、引いては購入者の利便性が損なわれていきます。

そういった商品を除外するため、アリエクスプレスの検索はユーザーの嗜好を重視した検索結果が表示されるようになり、例えば、私がiPhoneのスマホケースを検索しているのなら、スマホケースと検索してもiPhoneのケースしか出てきませんし、形状が男性的なケースを見ているのなら女性的なケースはあまり出てこない仕様となっております。

このシステムをもう一歩先に進めたのが今回の変更点で、アリエクスプレスは過去半年間にわたって売れていない商品を販売し続けるお店については、検索結果に表示させないペナルティが発生するようになりました。

今回の変更点はお店間の販売競争を促すものにもなっており、例えば、全く同じスマホケースでありながらA店では100円、B店では300円といった価格差があり、A店はバカ売れしているのにB店は半年間で1個も売れない、といった場合でもペナルティの対象になるようで、価格の問題で売れない商品も除外していくようです。

アリエクスプレスユーザーには利便性が多少上がりそうな今回のルール変更ですが、検索する際のキーワードをより増やすことでも商品の絞り込みが行えますし、そもそも売れていない商品は検索結果には今までも表示されていないように思えるので劇的にはそう変化がなさそうにも思えるのですが、アリエクスプレスで売れない商品はどんどん消えていくようだ、というお話でした。