コストコで10kg税込3480円の備蓄米の実力は相当なものな話

どんな銘柄のお米でも5kg4000円から5000円を出さなければ買えなくなった現在の日本ですが、そこに政府主導で投入されたのが備蓄米です。

私も以前コストコにて第一弾の備蓄米を購入したものの、買ったその日に知り合いに強奪され、その後に放出された備蓄米には全く巡り合えず、5kg4千円台のお米を泣く泣くスーパーで買っておりましたが、先日、ようやくコストコの10kgで税込3480円の備蓄米を購入することができました。

10kgで税込3480円ということは、5kgあたりの税抜価格ならば1600円強というレベルですから、ここ最近の米価格からすると破格なお値段となります。

ただし、このコストコのお米は令和4年度産、つまり古が2つの『古古米(この秋を迎えると古がもう一つ増えて古古古米)』ですが、美味しければ、あるいは最悪でも食べられるレベルであるのなら、これはかなりのお買い得商品となり得ます。

早速開封してみると、お米自体の色つやに関しては何の問題もなく、むしろ、今まで5kg4000円台で買っていたお米の方が濁っている米が混じっており、見た目は備蓄米の方が断然上です。

また、備蓄米はお米の大きさがほぼほぼ均等なのに対し、4千円の方は粉っぽいカスのようなものが結構入っており、この点でも備蓄米の方が上に思えてしまいます。

そして、お米を炊いた肝心の味はというと、私自身がバカ舌であることを大いに加味したとしても、備蓄米は美味しいご飯だと断言できて、味に何の問題もなく、むしろ、4千円台で購入していたものの方が味が落ちるような気がするのです。

人間には薬で言うところのプラセボ効果がありますから、私自身が安く買えたことを重要視して備蓄米が美味しいと感じ、4千円台で嫌々買わされていた米の方が美味しくないと、無意識で判別している可能性は十分にあります。

しかし、どんなおかずであっても備蓄米の方が上に感じますし、ただ単に醤油をかけただけのご飯でも備蓄米の方が遥かに美味しく感じてしまい、香りに関しても嫌な臭いは一切なく、古くて臭いご飯といった状況には全然なりませんでした。

私が小学校くらいの時、日本のお米がダブついて古米、古古米の行き場がなくなってしまう大問題が起こりまして、だったらガキに食わせて消費させようとの政府主導で米飯給食がスタートしました。

その時の給食のご飯は、味や臭いが家で炊いたものと違う印象で、臭い飯というのはこういったものなのかと、子供心に感じた記憶がございます。

しかし、現在の古古米は文句のつけようがなく、これはコメの保管方法だったり、品種改良が進んでいることも大いに関係し、かつての臭い飯と同等に扱ってはならないと思います。

ようやく米の価格を釣り上げられた勢力からすると、この備蓄米の放出は面白くない事態ですから、「備蓄米はエサだ、カビだ」とネガティブワードを連発する動きが見られるのも当然の話だと思いますが、備蓄米の放出だけでかなり不人気だった内閣の支持率を急上昇させたことを鑑みると、私だけでなく、備蓄米は普通に美味しかった、と感じる人間の方が多いのだと思います。

コストコの備蓄米は常時置いてあるわけでなく、巡り合わなければいつまでも買うことができない商品だったりしますが、安かろう悪かろうといった性質ではない事だけは確かであり、売っていたら間違いなく買いの商品、というお話でした。