アリエクスプレスでオリンピックのグッズを販売させない強い意志が見られる話

アリエクスプレスのアプリを立ち上げますと、最近になって、Aliexpressという文字と共に、オリンピックの五輪の輪とOFFICIAL PARTNERとの表記がされた画面が一瞬だけ出現するようになりました。

これはアリエクスプレスがオリンピックの公式スポンサーであることを意味するもので、2024年はフランスのパリでオリンピックが開催されますから、積極的にアピールしているのだと思われます。

アリエクスプレスがオリンピックのスポンサーになったのは今回からではなく、前回の東京オリンピックでも公式スポンサーでしたが、ある問題を抱えておりました。

それは、アリエクスプレスでは許可なくコピーされたオリンピックグッズが大量に販売されていることでした。

オリンピックに限らず、世界的なスポーツイベントが開催されると、アリエクスプレスではそれに伴ったグッズが大量に販売され、例えば、金メダルや優勝トロフィー、公式マスコットグッズなどを積極的に販売するお店がかなり見られましたが、こういったグッズは全てが模造品や無許可な製品です。

公式スポンサーであるにも関わらず、自らのECサイトでスポンサーになっている大会のグッズが無秩序に販売されているという、なかなか不思議なことが普通に起こり、アリエクスプレスはこういったグッズを販売するお店を積極的に取り締まっていたようですが、大会が近づくとお店がどんどん増殖していき、それはまさにいたちごっこの様相でした。

また、2022年には冬の北京オリンピックもありましたが、自国の開催だからなのか、お店が『正真正銘の本物アル』と商品ページに表示するものばかりが並んだものの、購入者のフィードバックには『偽物だ!!』との文言が多く並んだことで、商品は消去されつつ、すぐに復活する、いたちごっこが繰り返されました。

オリンピックが開催されるたびにアリエクスプレスでこういった光景が見られましたが、今年は全く違い、そもそも例外なくオリンピックのグッズを完全に締め出している印象があります。

現在においてこういったグッズが販売されていないのかをかなり隈なく探してみても、上の画像のスマホケースしか見つけられませんでしたから、公式スポンサーとしてようやく本気を見せているような気がします。

ちなみに、もしも金メダルなどのグッズがあって購入したとしても、日本の税関にて問答無用で没収される商品だったりしまして、東京オリンピックの際にはかなり押収したとのニュースが当時流れておりましたから、購入するのは得策ではなかったりするのですが、以前ならば、開催年にはオリンピックグッズが溢れかえっていたアリエクスプレスが本気で取り締まっている、というお話でした。