アリエクスプレスには馬鹿正直に全てを伝えつつ古ぼけたスマホを販売する店もある話

アリエクスプレスで販売されているスマートフォンは、現在、概ねまともなモノが多くなっておりますが、中には詐欺的に販売するお店も現存しております。

どんな詐欺なのかというと、破格なお値段で販売しつつ、商品ページの画像を偽る、スペックを偽装する、誰も使っていないような旧式のスマホを送り付ける、そもそもスマホではなく別の商品を送り付けるなど、碌なことが起こらないのですが、格安な価格で飛びついてしまうユーザーは少なくありません。

アリエクスプレスで破格に安いスマホを見たら、それは泥棒や強盗の類だと考えた方が賢明だと個人的には思うのですが、最近、お値段だけではそうと言い切れない新たなスマホ販売が出てきました。

上の画像は、送料無料5400円ほどと格安なお値段で販売されているスマホの商品ページなのですが、価格帯から考えると買ってはならない部類であり、それは今までの経験上、詐欺的な販売だからに他なりません。

しかし、この商品ページには嘘偽りが一切存在せず、真正直な商売が行われているのです。

詐欺的な販売ならば、CPU(Soc)やOSのバージョン、RAM・ROM・バッテリーの容量に至るまで全てが嘘偽りなスペックが記載されているのですが、この格安なスマホはというと、MTK6580mという3G回線しか使えない8年くらい前のSocが使われ、OsはAndroid 8.1という今では使えないアプリが結構みられる相当前のバージョンです。

また、何もかもが大型化している最近のスマホでありながら、RAM 2G・ROM 16GB・バッテリー 2000mahと、8年前でも弱々しくて使い勝手の悪いスペックであることが堂々と書かれております。

また、指紋認証は装飾で使用不能であることをちゃんと伝えており、見た目にはカメラのレンズが4つ付いているものの、その内の1つしか機能しておらず、その他はダミーであることもちゃんとユーザーに伝えております。

今ではアプリのアップデートするだけでも相当な困難を伴うようなスマホを、ここまで馬鹿正直に伝えて販売するのはなかなかの勇気にも思えるのですが、この正直さからなのか、このスマホを購入しているユーザーが1000人以上もいることにかなりの驚きがあります。

正直に伝えられるスペックを見る限り、送料無料5400円でも相当な割高に見えてしまい、個人的には1000円でも高いような気がするのですが、アリエクスプレスには馬鹿正直にスペックを伝えつつ、古ぼけたスマホを破格値で販売するお店も存在する、というお話でした。