アリエクスプレスの高倍率で安価な拡大鏡はその数字を信用しない方が良い話

人間の誰しもが平等に起こる現象の一つに『衰え』があって、早い方では25歳くらいから老化が始まり、40歳を超えるようになるとほぼ全員が何らかの衰えや老いを感じるようになると言われております。

体力や気力が続かないなど、体全体で衰えを感じるのがその第一歩なのかもしれませんが、特定のパーツがダメになってくることもあって、中でも目の衰えを感じる方はそれなりに多いような気がします。

小さいものや細かいものが見えづらくなるのは典型的な目の衰えですが、そんな場合には見えやすくなるツールが必需品となり、特に細かいものがくっきり見える拡大鏡は40歳を超えたらあるとかなり便利なアイテムになります。

そこで、安価な拡大鏡が色々と販売されているアリエクスプレスで購入しようとされる方は多いと思われますが、これがかなりの曲者です。

上の画像の商品は、アリエクスプレスでごくごく普通に色々なお店で販売されている拡大鏡で、誰もが倍率が30倍の拡大鏡であると認識できると思われます。

商品の詳細にもちゃんと倍率が30倍と記載されておりますので、この拡大鏡は紛れもなく倍率が30倍であると認識したうえで購入されると思われますが、実際に商品が届くとなにかおかしいことに気付くことになります。

小さなものを30倍に拡大するからこその倍率30倍なのですが、実際はというと、せいぜい3倍から4倍程度の100円ショップに売られている拡大鏡と同レベルのレンズが使われております。

そもそも宝石を鑑定するルーペでさえ10倍から20倍くらいのレンズであり、しかも焦点を合わせやすいようにレンズの大きさは硬貨くらいなのに、手のひらサイズのレンズで本当に30倍ならば、ピントを合わすことすら大変な作業だと思われます。

アリエクスプレスの商品の中には数字を盛れば盛るほど良い商品になると思っていて、それが騙す行為だとの認識が一切ないお店は多数存在しておりますが、安価なのに高倍率の拡大鏡もそういった背景が存在している、というお話でした。