
十年ひと昔なんてことを申しますが、それが通用するのは若者世代に限られ、40歳を過ぎた頃からの10年前なんて体感的には少し前のことであり、それよりもさらに年を重ねた年代ならば、下手をすると数カ月前くらいにしか感じないとも聞きます。
10歳の児童から20歳の成人になると10年間と、青年から中年へと移行する30から40歳、老いを感じるようになる50歳から60歳、はたまた、そろそろ人生の終焉が迫る70歳から80歳への10年間は、日数的には同じでも、時間軸の感覚は大きく異なり、後になればなるほど10年前がやたら短く感じたりします。

今から10年前は2016年であり、私にはそう遠い昔のことではない感覚ですが、身の回りにあるモノで推し量るとえらく昔に感じまして、その一つがスマートフォンです。
iPhoneならば7が発売されたのが2016年であり、そう言われると相当に昔の事だと思え、時の経過をやたらと実感できたりします。

では、今から10年前に私自身がどんなスマホを使っていたのかを思い出してみると、当時の私はアリエクスプレスで中華スマホを購入することにかなりハマっており、その中でとても気に入っていたのがLeEco Le Max 2です。
LeEco Le Max 2は、その当時の上位級の性能でありながら、お値段がたったの2万円以下で購入できるだけでなく、中華スマホ全般に言えることながら、当時の日本では珍しいSIMロックがなされていないSIMフリー機でもありました。
それともう一つ、購入時に販売店が西側諸国向けにカスタマイズしたROMが入ったままだと謎の通信が勝手に行われるため、ロシア人が製作したROMをロシアのサイトから拾ってきて、自らが焼き付けることで安全に通信ができる、という何が正解なのかよく分からないダークな世界なのがとても面白く、夢中にさせる要因にもなりました。

そんなことを思い出しつつ、さすがに今のアリエクスプレスで10年前のLeEco Le Max 2は売っていないだろうと思いきや、今でも新品が普通に売られておりました。
かつての中華スマホの中古品はアリエクスプレスでもよく見かけますが、新品が売られていることは非常に稀です。
しかも、10年前のスマホを今から買おうとする人間はいなそうなのに、販売価格は10年前からそう変わっておりません。

まあ、10年前から大きく変わったことは円安か否かであり、10年前は1ドル100円だったのが今では160円なので、日本円価格が10年前と同じでも実際には4割ほど値上がりしており、ドルベースで考えれば4割引きとなっているものの、10年前の機種がたったの4割しか値下がりしていないのも驚きです。
日本国内で10年前のスマホの新品が売られていることあり得ず、iPhone7の新品なんてなかなかお目にかかれるものではなさそうですが、アリエクスプレスには当たり前のように10年前のスマホが新品で売られていた、というお話でした。
