どうか察してくださいと無言で訴える商品がアリエクスプレスで増えてきた話

アリエクスプレスは権利を無視して製造された商品の販売は絶対に認めず、こういった商品は発見次第、即刻排除しつつ、違法行為を行った販売者には重いペナルティを科しているため、権利を侵害している商品はほとんど販売されていない、というスタンスで営業しております。

しかし、このスタンスは、賭博が禁止されている日本において、日本全国の至る所にパチンコ屋さんが合法的に営業しており、そこに集うお客の誰もがお金を増やそうとしていることとそう大差がなく、本音と建前がそこには存在します。

ただ、その時々でルールが厳しくなったり、緩められたりすることがあって、アリエクスプレスは現在、少しだけルールが厳しくなっている時期になったのかもしれません。

先日、アリエクスプレスを眺めていると、なにかやたらと違和感のある販売ページが目に飛び込んできて、その商品というのが上のスニーカーシューズです。

一見するとただの紫系のスニーカーシューズですが、アニメを見ていた方はもちろんの事、パチンコやパチスロに興じていた方にとっても、すぐにアレがモチーフとなっていることに気付くものの、その旨が商品名に一切記載されておりません。

アリエクスプレスで販売されているからこそ、あのアニメの名前が堂々と記載されるはずなのに、『女性と男性のための通気性のあるスニーカー』としか書かれていないのは、やたらと違和感を覚えます。

こういった現象は衣料品にも波及しているらしく、商品名にそのものズバリと書かれない事例をやたらと見掛けます。

上の画像を見れば、少なくとも昭和後期に生まれた人間ならば、男女ともなにがモチーフになっているのかが分かるシロモノですが、商品名には『女性と男性のためのパーカー』としか書かれておらず、

その派生品もしっかり売られておりますが、こちらも頑なにただのパーカーとして販売されております。

このような販売方法が用いられるようになったのかを推測すると、今の時期は少しだけルールが強化されているようにも思え、商品名はぼやかしつつ、お客側が察してくれれば全てがOK、といった販売戦略になっているのかもしれません。

ただし、商品自体そのものがアウトであることは変わりなく、本質的にはなにも変わらないものの、めんどくさそうないたちごっこが行われているようだ、というお話でした。