アリエクスプレスの百円ちょっとで買える鍵専用の潤滑剤はあると便利な話

とてつもない大豪邸であろうと、我が家のような朽ち果てた廃屋であろうとも、家屋ならば必ず玄関が存在し、出掛ける際には玄関の鍵を掛け、帰宅した際には開錠する作業を誰しもが行っております。

時代の経過とともに鍵の掛け方が電子的なものに変わりつつある一方で、基本的には鍵穴に鍵を差し込んで回す、古来からの方法がまだまだ一般的なのですが、錠前は金属製なのでどうしても引っ掛かるような感触が出てまいります。

金属パーツの動きが固くなった際に滑らかにしたいと思ったら潤滑剤を使えばよい、と考えるのは何一つ間違っておりませんが、鍵に関しては、一般的な潤滑剤を使用するとえらいことになり、泣きを見る結果となってしまいます。

クレ556といったスプレー式の潤滑剤が金属パーツの動きを滑らかにするのは間違いないのですが、鍵穴に噴射すると、一時的には鍵の動きが滑らかになるものの、1カ月くらいすると高確率で錠前部分がイカレてしまい、全交換をしなければならない事態を引き起こします。

これは、錠前部分に残る潤滑剤の油分がホコリ等を吸着してしまい、鍵との組み合わせがおかしくなってしまうことで開かなくなり、私も以前、何のためらいもなく車の鍵に潤滑剤を噴射したところ、数ヶ月後に鍵が開かなくなって、数万単位の修理代金が必要になってしまったことがあります。

金属パーツである以上、どうしても動きが固くなったりする錠前部分をどうやって元のようなスムーズさに戻すのかというと、鍵専用の潤滑剤を使用するのが好ましいのですが、基本的に一般的な潤滑剤と比べると割高だったりします。

しかし、アリエクスプレスの鍵用の潤滑剤はというと、100円前後で購入できて、なおかつ、錠前を痛めたりする心配はなかったりします。

鍵をスムーズに動かすために古来から潤滑油の代わりとして使用されているのが、鉛筆の芯を細かく粉状にしたものを鍵穴に流し込むことでして、そんなものが使えるのかと思いきや、鉛筆の芯に含まれる黒鉛が鍵の内部の動きを滑らかにし、油分が無いため、ホコリが吸着することがなく、その後の故障に繋がることもありません。

ただ、鉛筆の芯を細かい粉状にするのはなかなか難しいたけでなく、粉ではなく、芯の状態で鍵穴に流し込むと異物にもなってしまい、それが元で錠前が故障する可能性がございます。

その点、アリエクスプレスで100円前後の鍵用の潤滑剤は微粒の黒鉛のみが入っており、これを鍵穴に注いだ後に鍵を回すだけで錠前内部に粉が広がり、スムーズな動きを取り戻せます。

この鍵用の潤滑剤は使う頻度が少なめなものの、鍵の動きに関して不満を持っている人間は割と多く、私の周りの人間にも使わせてみると、基本的に誰もが満足しておりました。

ただ、使用した鍵は旧来から存在するものばかりで、新たなタイプの鍵に使えるのかどうかはよく分からないので、どんな鍵にも対応できるとは申し上げられないのですが、安くて黒いただの粉のように見えるものが鍵の潤滑剤としてかなり使えるのは確か、というお話でした。