アリエクスプレスで送料無料千円で買った野球グローブは鍋つかみのようだった話

昭和の時代に野球という競技が国民的スポーツであったことは間違いないものの、現在では競技人口がかなり減ってしまい、この事に野球関係者は危機感を募らせ、子供の頃から野球を遊びとして行ってもらうべく、色々な対策を練っている、というニュースが報じられておりました。

野球をしなくなった理由として挙がるのは、手軽に遊べる場所がなくなり、危険回避の観点から公園であっても野球を禁じられることが多くなった、あるいは少子化に加え、様々なスポーツが身近になったことで野球を選択する人が少なくなった、とも言われております。

しかし、野球人口が減った最大の理由は道具の高騰のような気がして、野球は身一つで行える競技ではないため初期投資がそれなりにかかり、本格的に行うのならばなおさらお金がかかります。

ほんのお遊びでキャッチボールだけを手軽に行うにしても、自分と相手のグローブとボールが絶対に必要で、日本でグローブを買うとなると、1つ5千円くらいは掛かるのですから、下手をすると1回だけ、しかも30分くらいしかやらないかもしれぬキャッチボールに1万円が掛かるとなると、抵抗感は否めません。

つい先日に私の友人から、この猛暑の中でキャッチボールをしようと非常に迷惑なお誘いがあって、当然私は断固拒否したものの、どうしてもキャッチボールがしたいから付き合えと言うので、渋々行うことにしました。

しかし、友人が持ってきたグローブは納屋に放り込んだままだったからかカビだらけで、こんなものに手を突っ込んだら毒手になってしまいそうな感覚に怯えつつキャッチボールをし、こんなことが今後もあるのなら新しいグローブを買った方が良いのでは?と思い、探すことにしました。

ただ、友人の付き合いに5千円も1万円も支払うのはなにか違う気がしますし、なによりも、買ったはいいけど急速に飽きてもう今後一生に渡って使わないとの未来も予測できるため、できるだけ安価に済ませたいのが本音です。

そこでアリエクスプレスを見てみると、野球のグローブがたったの1010円で売られておりまして、お値段から迷わず購入しました。

しかし、懸念する材料がございまして、それは商品画像から分かるように明らかにチャチな作りであり、そもそもグローブといえば本革であるのが一般的なのにこれは合成皮革製であり、合成皮革の野球グローブなんぞ見たことがありませんが、野球に情熱を傾けるのとは真逆な理由での購入ですから安いこそが正義です。

数日後に届いたグローブを早速使ってみたところ、なにかふにゃふにゃしており、この感触は鍋つかみのミトンを装着しているような感覚でして、強い打球を捕球するのには痛そうですが、キャッチボール程度ならば問題ないように思えます。

なによりも、友人から二度目のキャッチボールのお誘いが全くない現在において、今後はもう使わないであろうグローブをたったの千円で買えたことは良かったように思え、モノが良いとは絶対に言いませんが、安いだけのグローブが欲しいのならばアリエクスプレスでお茶を濁しておくのが良さそう、というお話でした。