アリエクスプレスで正規品であるわけない商品が正規品として売られている話

アリエクスプレスで唐突に始まった『Brand+』という表記は、多くの人々が閲覧し、購入後に高評価をしている商品だと言います。

さらには、返品がほとんど行われていない優良な商品にしか付けられておらず、『Brand+』との称号を得たメーカーは、アリエクスプレスが認めたものということになります。

例えば、上のように任天堂のスイッチ2に『Brand+』と表記されている場合では、多くの人々がスイッチ2の商品ページを閲覧し、これを購入したユーザーの多くが高評価のフィードバックを付け、なおかつ、スイッチ2を返品するユーザーがほとんどいないため、任天堂というメーカーを『Brand+』と表記して評価していることになります。

ちなみに任天堂のスイッチ2の場合、転売された商品が届くと思われるので、正規品がちゃんと届くと思われます。

しかし、『Brand+』と表記され、なおかつ、正規品とはっきり表示されている商品であっても、絶対に正規品ではない、パチものにもその称号が付けられていたりするのも事実だったりします。

まずは、世界中で大人気のカードゲームのカードがBrand+と共に正規品と表記されておりますが、アリエクスプレスにおいて、このカードの本物が存在することがないのは公然の事実ともいえ、現に税関で押収されることが非常に多い商品です。

となると、この正規品という文字はなんなのか?という話になり、仮に本物だとするともう少しお値段が張るようにも思え、結論付けることはしませんが色々な矛盾を抱えているのは間違いありません。

次の商品は、権利に関してかなり厳しいといわれる老舗の特撮の会社の、あのキャラクターをデフォルメしたフィギュアにも正規品と書かれております。

こういった類を市販するに至るとは到底思えないのですが、そんなものにもアリエクスプレスでは正規品です。

デフォルメでいうと、世界的に有名な猫のキャラクターを筋肉質にしたものも正規品となっており、可愛さを売りとする企業がやるとは思えない商品にもその称号が付いております。

また、正規品であれば、堂々と正面から撮影すれば良いのに、やましいことがあるからなのか、日本で有名なゲームのキャラクターは後ろ向きの画像を掲載しており、どうか察してくださいと訴えかけるようなアングラ商品でも、正規品と共にBrand+となっております。

キャラクター以外で、正規品という概念のない商品にまで正規品との文字が表記され始めております。

その象徴的な商品が上の画像でして、なにをどうもって正規品であるのかはよくわかりませんが、アリエクスプレスがお墨付きを与えるような類の商品でないことは確かなものでBrand+になっております。

このBrand+の称号があるからこそ、本物だと考えて購入してしまうと、税関にて没収される可能性があり、没収されれば返金もなされずに泣き寝入りとなってしまうことだって十分起こり得ます。

アリエクスプレスで正規品との表記は、太古の昔より基本的にはホラ話と思っていた方が良いのは間違いなく、鵜吞みにするとトラブルにもなり得る、というお話でした。