
5月と言えば、窓を開けるとさわやかで心地よい風が吹き抜ける初夏の始まりで、人間にとって最も過ごしやすい気候だったのは遥か昔の話であり、ふと温度計を見ると真夏と変わらない温度にすぐに急上昇して、エアコンを稼働させなければ熱中症になりかねない、厳しい真夏の始まりの季節となってしまいました。
だからこそ、5月上旬に私はエアコンのシロッコファンやドレンパンを取り外して行う分解掃除を行い、いつでもエアコンを稼働することができるようにしておくのですが、この行動を周りの人間たちに知られてしまい、無償で分解掃除をやらされるのもここ数年の5月のイベントになってしまいました。

ただし、初めて行う分解掃除は汚れとカビがとんでもない状態なので作業が大変なものの、年に1回か2回行っていると汚れもカビもそれほどでもないため、作業自体は簡単に終わります。
しかし、その作業時に唯一と言っていいほどそれなりに汚れているエアコンのパーツがありまして、それはエアコンのフィルターです。

エアコンのフィルターをこまめに掃除機でホコリを吸い取る作業をしている方々は大勢いらっしゃると思われ、私の周りの人間たちもフィルター掃除だけは最低限行っているようです。
ですので、エアコンの掃除に行くとフィルターにホコリ自体はないのですが、フィルターの色はというと明らかに変色しているのです。

台所に近い位置に設置されているエアコンは特にそうでして、タバコを吸う人間はいないので何とも言えないのですが、タバコを吸っている人のエアコンもそうだと思いますし、分解掃除を一度も行っていない場合には、フィルター自体がカビだらけになっていることもございます。
エアコンはフィルターを通して熱い空気を取り込んで冷気に変換して吐き出す家電ですので、汚れている空気を取り込めばフィルターが汚れますし、冷気を出す際に発生する水の影響からカビが発生しやすく、特に蒸れやすいフィルター部分はカビの温床にもなります。
フィルターはホコリだけでなく、汚れやカビも気にしておいた方が良いパーツであり、それを放置すると悪臭の原因にもなりますので、フィルターを洗浄することも行った方が良いと思います。

洗浄作業自体は非常に簡単でして、バケツの中にオキシクリーンなどの酸素系漂白剤を適量溶かし、30分ほど漬けこんだ後に水洗いをしっかりしてよく乾燥させれば終了です。
そして、初めてフィルターを漬け込み洗いすると、仕上がりに感動するほどの真っ白さが蘇り、今まで取り込んでいた空気がどういったものなのかを目の当たりさせられます。
『エアコンを稼働させる前にはフィルターの掃除を』なんてことをよく耳にしますが、フィルターがなにか薄茶色に見えるのならば、酸素系漂白剤で汚れを落とすのが効果的、というお話でした。