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アリエクスプレスはなにか大きなイベントがあったりすると、そこで使用されるキャラクターグッズが勝手に製造されて大量に販売されるのが風物詩だったりします。
例えば、オリンピックの開催が近づく頃になると、そこで用いられるキャラクターをあしらったグッズが大量生産される事態となり、お店はあくまでもオリジナルグッズだと言い張って販売するまでが当たり前の光景となります。
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今ではもう誰一人として覚えていないであろう、東京オリンピックのあのキャラクターグッズも、当時は大量に販売されておりましたし、他にもワールドカップのような世界的イベントが開催されるとなれば、そのキャラクターグッズを最低でも5種類ほどは確実に見掛けるようになります。
これらを販売するアリエクスプレスのお店の心理としては、『世界的イベントが開催されれば、世界中の人間が注目することになる→大勢が注目するなら関連するグッズもきっと売れるはず』といった連想が働き、権利なんぞ一切無視してグッズを製造し、一山当ててやろうと企てます。
ただし、最近のアリエクスプレスは権利的な問題を許さず、こういったイベント時のキャラクターグッズはすぐに削除されてしまうようになったのですが、在庫を抱えた販売店はあの手この手で商品ページを無理矢理掲載し、なんとか売り切ろうとするいたちごっこが長く続きます。
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そんなことを踏まえまして、日本ではあともう少しすると、万博という世界的なイベントが開催され、そこにはちゃんとイメージキャラクターも存在しており、これは今まで書かせていただいた事例と見事に合致するように思われます。
ましてや、万博の開催はもう2カ月を切っておりますから、アリエクスプレスではさぞや万博グッズが出品されているのだろうと思いきや、これが見事なまでに一切出現しないのです。
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偽ブランド品だって、探せば割と簡単に見つけられる現在のアリエクスプレスであっても、あの万博のキャラクターの画像からスマホアプリで検索しても類似品すら一切出現しませんし、通常のキーワード検索を行っても何一つ商品は出現しません。
極々僅かな超低確率で、万博グッズに関してはアリエクスプレスの強力な検閲が入っていて探し出すことができないだけなのかもしれませんが、その技術があれば偽ブランド品だって簡単に取り締まれるのに、それをしないところを鑑みると、どうやらアリエクスプレスには万博のグッズの存在自体が一切無いように思えます。
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もしアリエクスプレスで万博グッズが販売されていたのなら、間違いなく権利的な問題を抱える商品であり、日本の税関で見つかれば没収されてしまう性質であることは間違いないのですから、販売されていないということは、権利がしっかり守られていることになります。
しかし、世界的なイベントだというのに関連する商品が全く売られていないということは、アリエクスプレスのお店はお金になるとは考えておらず、だからこそ、権利を侵害してまでグッズを製造し販売することをしないと推測されます。
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関西圏の事はよく分かりませんが、関東圏というか、少なくとも私の周りで万博の話は一切したことはありませんし、そもそも盛り上がっている雰囲気があるのかというと、なにかネガティブなニュースしか見ないような印象があります。
また、ウミウシやナマコの類にしか見えないあのキャラクターの知名度は、くまモンやせんとくんよりもかなり低いと予想され、『そんな状況でグッズが売れるアルか?』とアリエクスプレスのお店に尋ねられたら、かなり返答に窮するような気がします。
ノーベル平和賞を受賞したマザー・テレサは、『愛の反対は憎しみではなく無関心である』という言葉を残しましたが、アリエクスプレスで権利がしっかり守られてグッズが勝手に製造されていない状況は良い事なのかもしれない一方で、製造されない理由が人々の無関心ならば、これはこれでけっこう深刻な問題なのかも、というお話でした。