アリエクスプレスには乗用ドローンが原付のような価格で販売されている話

2025年に開催予定の大阪・関西万博では『空飛ぶクルマ』が目玉企画となっているものの、安全性の観点から旅客を乗せて飛行する商用運航は断念するとの報道がありました。

この空飛ぶクルマとは乗用ドローンでして、あと1年余りの時間では開発が間に合わないために断念となったようですが、万博開催時に客を乗せずに飛行することだけは諦めずに開発を続けていくとのことで、やはり手軽に空を飛ぶことはかなり難しいことなのでしょう。

しかし、そういった日本の苦しみをあざ笑うかのように、アリエクスプレスでは乗用ドローンがもう既に市販されております

しかもその販売価格はというと28万円ちょっとでして、日本国内でしたら軽自動車はおろか、ワンランク上の50ccの原付とほとんど変わりのないお値段だったりします。

大阪万博を開催するにあたっての費用は1300億円以上と報じられており、この中には箱もの建設などの他に空飛ぶクルマの開発費だって含まれているはずですが、そんな巨額な予算をもってしても、まだまだ開発の成功に至っておりません。

その一方で、たったの28万円で乗用ドローンを市販しているアリエクスプレスのお店にはとんでもない開発力だけでなく、誰もが手を出せるお値段にまでコストを下げることにもう既に成功しており、世界規模で見てナンバーワンのベンチャー企業といっても過言ではありません。

しかし、そんなうまい話がアリエクスプレスのお店にあるわけがなく、これはホラ吹きレベルの詐欺的な商法が行われているからに他なりません。

もうこの乗用ドローンを早速購入してしまったユーザーがいるようですが、実際に送られてくるのはバッテリーのみらしく、しかも乗用ドローンで使えるものなのかは疑わしい、というか確かめる術もないとのこと。

結局のところ、タブレットやノートパソコンなどと同様の詐欺販売なのですが、乗用ドローンを28万円で販売しているかのように見せる手法は壮大であり、ウソをつく時には大袈裟にした方がバレにくいアルと考え、実行しているのでしょう。

乗用ドローンが普及して、原付レベルの価格で購入できるようになるのはいつになるのか分かりませんが、アリエクスプレスには相当に時代を先取りした価格で販売する詐欺がある、というお話でした。