
アリエクスプレスは色々な商品が並ぶECサイトですが、その商品の出所はというと、主に中国国内で製造されたモノになります。
中国は世界中から色々な商品の製造を依頼され、それに応えることで大きく発展してきた国であり、その依頼は現在でも少なからずある一方で、そこで作られた商品がなぜか流通してしまう事例がございます。

例えば、某有名スマホの新機種の外観は、必ずと言っていいほどあちらの国でリークされ、そのデータを元に、新機種が発売される前にはスマホケースなどのアクセサリー類が出揃っている、なんてことが起こります。
また、有名なサンダルを製造している工場では、作業時間外に全く同じサンダルを勝手に製造し、正規品でありながら価格は偽造品レベルに安く卸してしまう、なんてことも起こったりすると言います。
こういった行為を『横流し』と言ったりしますが、横流しされた商品はアリエクスプレスにも存在し、今回見つけたものもまさに横流し品だと思える商品でした。

その商品というのが上の画像でして、日本人ならば見覚えのあるお店の看板が画像に収められつつ、販売されているのはお皿でして、その大きさからどんなタイプのお皿なのかの見当がついてしまいます。
このお皿は、どうやらこの回転寿司店のイベントの抽選で当たるともらえる寿司皿のようでして、2025年6月から1か月間ほど、そのイベントが開催されていたようですが、そのイベントが終了してしまえば、本来ならばこのお皿はもう貰えず、流通していないということになります。

そんな背景がありながら、アリエクスプレスでは公然と販売が行われており、アリエクスプレスといえども、ここまで露骨な横流し品はなかなかお目にかかれません。
しかも、商品価格は507円とお安めの設定ながら、実際に購入するとなると送料が2千円近くもふんだくるボッタクリ商品でして、お店はどういった類の商品なのかをちゃんと理解し、このような販売を行っていると思われます。
こういった横流し品の多くはやたらと強気なお値段が設定されているので、買うような商品ではないですし、権利的な問題の着地点がよく分からないで手を出さないほうが良いのですが、久しぶりに露骨な横流し品をアリエクスプレスで見つけた、というお話でした。