
時代が流れていく中で、確実に変化して行っているものが教育やしつけの方法だと思われ、日本が近代国家となった明治から戦後の昭和にかけての教育やしつけには、必ず暴力がセットになっておりました。
私が学校に通っていた80年代から90年代にかけても、教育現場には暴力が身近に存在しており、もしかすると私が幼少期を過ごした足立区が大いに関係していたかもしれませんが、少なくとも足立区には日常的に暴力が存在しておりました。
ただし、この時期の辺りを境に暴力を用いる教育を行うと大問題になるようになり、現在において教師が生徒を殴ろうものなら、その後の人生がめちゃくちゃになるほどの報いを受ける時代となりました。

以前の教育現場には、生徒は家畜同然といった下に見る考え方が蔓延しており、口には出さなくとも『家畜は暴力で支配する』との理念が広く浸透していたからこそ、暴力が身近に存在していたような気がします。
この考え方は犬や猫などのペットの中にもなんとなくあったような気がします。
現在の日本において、ペットは家族の大切な一員と考える人間が大多数ですが、かつての日本にはペットは家畜であると考える人間は少なくはなく、今ならば虐待であろう行為をしつけと称して平気で行う人間は相当におりました。

しかし、現在ではペットにむやみやたらに苦痛を与える行為を見ること自体なくなり、仮にあったのならばとんでもない大問題となりかねず、全国ニュースで報じられる可能性が非常に高かったりします。
そんなことを踏まえつつ、アリエクスプレスには犬、特に大型犬のしつけ用品には痛みを伴うものが多数存在していたりします。

例えば、散歩の際に引っ張り癖がある大型犬には、首輪の内側に尖った突起物が付いており、引っ張ると首に食い込んで痛みを伴うことで引っ張らなくなる、あるいは、電気が流れてその痛みで引っ張らなくなるといった商品が多数販売されております。
私はペットを飼っているわけではないので、もしかすると、異様に思えたアリエクスプレスのしつけ用品が、実は日本でもごくごく当たり前の商品であるのかもしれませんが、こういった痛みを伴う商品は今の世の中ではあまり一般的でないような気がします。
教育やしつけは綺麗事だけではできないのも分かりますが、お国が変わるとペット用品も毛色が違ってくる、というお話でした。