2024年に入ってからの日本は、新型コロナウイルスの第10波に見舞われているそうで、最近も感染者数が増加傾向にあるとのこと。
しかし、現在においてコロナを気にしている人間は、少なくとも私の周りでは誰もおりませんし、仮に私を含めた周りの人間たちの民度が低くてコロナを全く気にしていないだけなのかもしれませんが、『コロナは大変だ』との声はほとんど聞こえなくなったのも事実です。
むしろ今ではもうなにもかも遠い記憶となって、個人的には『コロナって大変だったのか?』との疑問まで出てくるようになりました。
今は2024年2月ですか、今からちょうど4年前、横浜港へ入港した豪華客船にてコロナ感染者が確認されてから、日本の新型コロナウイルス騒動が始まりました。
それから1か月も経たないうちに、政府の主導で小中高の学校が前倒し的に春休みに入り、それからまた1カ月が経過した2020年4月に首都圏や大都市に緊急事態宣言発令、その後は全国規模で実施され、『可能な限り外出自粛を』との政府からの要請により、日本全土がロックダウンのようなことになりました。
当時は未知なる大変恐ろしいウイルスであり、感染したら即死するくらいの危険なものと報じられ、事実、感染してすぐに死に至ってしまった方も大勢いらっしゃいましたし、感染者が急増して医療機関がパンクしてしまうのを防ぐためにも、人々の行動を制限したことは間違った判断ではないと思われます。
それから4年が経過した現在で当時を思い出してみると、個人的にはあそこまでやる必要があったのかとの思いは捨てきれません。
『喉元過ぎれば熱さを忘れる』とのことわざの通り、当時の記憶が曖昧になっているからこそ、呑気にあそこまでやらなくても良かったのでは?と無神経に言えるのかもしれませんが、思い返せば思い返すほどやり過ぎだったように思えてしまいます。
食事は一人で黙って食べないと危険で、複数人での酒盛りなんて言語道断、夜の街は命を危険にさらし、カラオケは感染リスクが非常に高く、皆で合唱なんてしたら即クラスター発生で全員の命が危険となり、仕事であろうと遊びであろうと家族以外と交わること自体がヤバい行為であり、やむを得ず外出する際にはマスク着用とソーシャルディスタンスは絶対に欠かせない、などなど、今から思うと何だったんだろうということがいくつもありました。
まあ、日本においてはこれらに違反をしたからといってしょっ引かれることは一切なく、あくまでも国民に対してのお願いという形で行われたものでありますが、自主性を重んじたからこそ、線引きが分からずにやり過ぎにも思えてしまうくらいに誰もが制限をかけてしまったようにも思えます。
その後、ウイルスが変異して命に重大な危機をもたらすものではなくなり、大したものではなくなったとの思いがかなり強くなっているのかもしれませんが、今もう一度あの頃のようなに緊急事態宣言になったとすると、いつも孤食で、お酒を一切飲まず、歌うことはせず、仕事も遊びでも関わる人間がごく少数で、アレルギー性鼻炎のために年中マスクを付けている私であっても相当に辛いと思います。
たったの4年なのか、もう4年なのかはそれぞれだと思いますが、コロナが始まったのはちょうど4年前であり、その頃を現在で思い出すと、あれは何だったんだろうと本当に思えてしまうほど時間が流れていた、というお話でした。