
高度経済成長の頃から80年代のバブル期まで、日本はものづくりに特化した国であり、電化製品や工業製品、自動車や造船など、製造する分野で不動の地位を築きました。
しかしバブル崩壊以降、その地位は徐々に他国へ奪われていき、日本独自で生み出された、より特化した新製品が開発されることが少なくなっている印象がございますが、日本で製造された製品は今でも世界的に認められているようで、日本製=信頼性の証、のような図式は確実に存在します。

アリエクスプレスは中国で製造された商品を主に販売しているECサイトですが、時々、日本製であることをアピールし、その付加価値から割高に販売しているお店を見掛けます。
上の画像は、正にその典型的な例なのですが、なぜか日本人だけには日本製でないことがすぐに分かる不思議な図式が存在しております。

冷却スプレーの商品自体に関しては使わなければ分からないのでなにも言いませんが、説明文に使われているフォントがまず日本らしくないのが大いなる違和感であり、

『日本の人気特売』という表現はなかなか見掛けないものですし、

画像をよくよく見ると、冷却スプレーとは全く関係のない、ゴキブリの殺虫剤の画像がサブリミナルのように含まれていたりと、日本人にはない感覚が大いにちりばめられております。
しかし、日本製であることのアピールは効果的なようで、時期的なものがあるからなのか、人気商品とも言えるもう30件以上の注文が入っておりますが、日本製でないことがバレて返金を求められたらどういった裁定が下るのかが興味深い、冷感スプレーのお話でした。