日本語には『安かろう悪かろう』という、値段が安ければそれだけ質が落ちることを意味する慣用句がありますが、これは全日本国民が意味をちゃんと理解している慣用句だと思われます。
「100円で買った充電ケーブルがすぐに壊れた。やっぱり、安かろう悪かろうだな」といった塩梅に使われるこの言葉は、アリエクスプレスでも当て嵌まってしまうことがあって、特に衣料品のカテゴリーはこの言葉がぴったり合うのような気が個人的にはします。
アリエクスプレスには色々な商品が販売されておりますが、販売店及び販売点数が最も多いのはおそらく衣料品だと思われます。
販売点数が多いということは、購入する側に選択する余地が多分にあることになり、引いては競争原理が働いて販売価格も安くなる利点があります。
しかし、その競争を勝ち抜こうと破格なお値段でお客を捕まえようとするお店が出てきて、さらには『安いの正義アル。安ければ品質なんて関係ないアル』との信念で商売をするお店も出てきます。
例えば、アリエクスプレスにはジャージやスウェットの類が相当数販売されておりますが、これらの販売価格が送料無料1000円前後の場合、届いてびっくりする品質のものがかなり潜んでおります。
上の画像のように、見た目には割としっかりしていても、届いてみると、シースルーかよ、と突っ込みを入れたくなるような、生地が不織布のような薄々のものが平気で届くことは割と多かったりします。
購入している側はジャージと思っていたものが、見様によってはタイツにもなり得るほどの薄手のものが平気で届き、改めて商品ページを見回しても確かに素材や生地について書かれていることはないため、品質の悪さで返金を求めても全額が返金される可能性はかなり低めだと考え、自分の判断ミスとして諦めたことは一度や二度ではありません。
そこで「アリエクスプレスで極端に安い衣料品は安かろう悪かろうになるんだな」と気付き、画像を見る限りは同じに見えるものの、お値段が2000円から3000円くらいのものを改めて注文すると、思い描いていたジャージがちゃんと届きました。
アリエクスプレスの大きな魅力はお値段の安さではあり、時には破格に安い商品が本当に桁違いに良い品質だった、なんてことが起こるものの、衣料品のカテゴリーに関しては、安くて飛び切り良い品質のものが届いたことが個人的には一切なく、むしろ、安物を買ってボロを掴まされてしまった後悔の方が多い、というお話でした。