中国通販で販売されている商品の中に基準値以上の発がん性物質が検出されたらしい話

先日、インターネットニュースを眺めておりますと、アリエクスプレスとTemuの中国通販で販売されているキッズ商品の中から、基準値348倍超の発がん性物質が検出されたとの報道が韓国であったようです。

韓国のソウル市が両ECサイトにて販売されている子ども向け製品の安全性調査を実施した結果、調査した22品目のうち11品目から基準値の324~348倍超の有害・発がん性物質が検出されたと発表したとのこと。

対象の商品は子ども用サンダルやスニーカーなどに付けるシューズ用アクセサリーの一部だそうで、どういったデザインのものが該当するなのかは報じられていないものの、不妊を誘発するなど生殖毒性がある物質が基準値以上に使われていたとのこと。

以前にも、韓国のニュースとして、中国通販で安価に販売されている宝飾品の一部から基準値以上の鉛などの物質が検出されたとお伝えしましたが、今度はお子様向けの商品に調査を拡大したところ、これらの中にも良からぬものが使われている事例が明らかになりました。

ただし、なんとなくではありますが、この手の話は掘れば掘るほど何でも出てくる印象があるのも事実です。

中国通販の最大の特徴はお値段の安さに加えて送料無料であることだと思われ、居ながらにして僅かなお金を支払うだけで商品が届いてしまうのがユーザーにとっては最大の魅力です。

しかし、安さと送料無料となるにはそれなりの理由があるはずで、そのうえ、お店と運営するアリエクスプレスの利益も確保しつつ、安価で送料無料を実現するとなると、商品の素性はなかなかの怪しさを帯びてまいります。

そして、全部が全部ではないものの、安く売るためにはルールを無視するくらい構わないアル、とばかりに無茶苦茶な製造する人間たちがおり、基準以上の有害物質を使うことでどんなコストカットになるのかはさっぱり分かりませんが、無理矢理に安価な製品が生み出される土壌は絶対にあります。

この手の話は中国で製造している商品にはどこにでもあるリスクのように思え、アリエクスプレスを弁護する訳ではないのですが、安価に製造されている商品が正規のルートで国内に入っていることだってあるような気もしてしまいます。

ましてや、今回の話も調査した16品目中の7品から検出されたそうで、4割3分7厘の高打率ではあるものの、全部が全部で検出されていないのも事実です。

だからといって安全であるとは絶対に言えないのですが、安価な商品はなにが潜んでいるのか分からないことを認識しておいた方が良いのかも、というお話でした。