
先日、私のもとへ問い合わせのメールが届きまして、『初めてアリエクスプレスを利用してデニムを買ったがボタンホールが開いてない。返品はどうすればできるのか?』といった内容が書かれておりました。
このボタンホールが開いていない問題は、アリエクスプレスでは結構起こり得るものであり、あちらの国では、ボタンホールが閉じたまま=新品である、との認識が広く浸透していることに原因があったりします。

お店としてはごくごく当たり前に流通している新品のデニムを発送しているのに、受け取ったユーザーは粗悪品を送り付けられたと感じ、返金騒ぎが起こるのは以前からある話です。
ですので、あくまでも文化の違いから起こる事象ですから、納得できないのならば返金を求め、納得できるのならば縫い付けられているボタンホールの内側をカッターで切って使用する旨を書いて私は返信しました。

すると、こういった商品だったので返金を求めますと書かれたメールと上の画像が返信されてきました。
画像に映し出されたボタンホールを見る限り、なかなかのひどさなデニムが送られてきたことがわかり、むしろ、このデニムが送り付けられたら問答無用で返金を求めなければならない案件だと思いました。
お裁縫は小学校の家庭科で止まっている私が波縫いしたかのようなガタガタの縫い方で、しかもボタンホールの糸をここまでケチっている商品を見たことがなく、あちらの国のコストカットの神髄が垣間見えたような気がしました。
このデニムはかなり安かったとのことですので、安いものには訳があるという言葉は、アリエクスプレスのためにある言葉かもしれない、というお話でした。