
アリエクスプレスで最近になって表記されるようになった『Brand+』は、多くの人々が評価し、閲覧数が多く、返品率がとても低い商品に限り表記される、いわばお墨付きのようなものとされております。
この『Brand+』という表記がなされた商品に関しては、正規品という表記も同時になされることとなります。

正規品とは、メーカーやブランドと契約を結んだ正規代理店が販売する商品を指し、正式な販売ルートにて流通して品質が保証されている、との意味が正しい解釈となります。
となると、この表記がなされている商品は、正規の販売ルートで仕入れられた、本物の商品である、という意味にもなりまして、『Brand+』が付く商品はアリエクスプレスが自信を持ってお勧めする本物の商品だと解釈しても、間違っていないと思われます。

しかし、アリエクスプレスで『Brand+』が表記された商品が正真正銘の本物かといわれると決してそうではなく、明らかな偽物の商品にも付いていたりします。
また、最近ではなんでこんなものにまで『Brand+』が付けられるの?と思ってしまう商品にも、当たり前のように表記されており、『Brand+』がかなり乱発されている印象です。

例えば、キングオブポップの音楽CDがアリエクスプレスでは販売されておりますが、この商品にも『Brand+』と正規品とちゃんと表記されております。

もしもこの音楽CDが正規品であるのなら、CD-DAという規格のコンパクトディスクが当然使われているはずです。
しかし、この商品画像の裏面をよく見てみると、CD-R is Made in Japanと書かれております。
ということは、この商品は日本製のCD-Rにコピーしたということになり、同人的な音楽ならいざ知らず、キングオブポップがCD-Rで販売するわけがないため、これは海賊版ということになるのですが、こういった海賊版が『Brand+』で販売されている事例が非常に多くなっております。

もう一つ、最近やたらと目につく『Brand+』が付けられた商品が上の画像でして、この商品は、有名ゲーム機を保管するための透明のパッケージなのですが、こんなものに正規品もへったくりもなく、全く必要のない表記に思えます。
しかし、この商品を販売するお店の本当の狙いは、ゲーム機本体が安価に購入できると勘違いするユーザーを引っかけるものでして、わざわざ正規品の文字も表記して詐欺的な販売を行っている、ろくでもない商品だったりします。
『Brand+』を全否定するわけではないのですが、これを悪用する手口がやたらと増えている印象ですので、『Brand+』の表記があるから安心だと思うのではなく、むしろこの表記があるからこそ、購入する前にもう一回商品ページを見て罠がないのかを確かめた方が良い気がする、というお話でした。
