アリエクスプレスでレトロゲームの海賊版ソフトのパチモノが再び多く出回るようになった話

冒頭のタイトルから『頭痛が痛い』のような酷い表現を使ってしまい大変恐縮なのですが、アリエクスプレスにはかつての海賊版ソフトをコピーしたパチモノレトロゲームソフトが販売されており、最近は特にその販売数が増えてきている印象です。

アリエクスプレスで販売されているレトロゲームの海賊版ソフトとは、当時非公認で製作されたファミコンやスーパーファミコン、メガドライブなどの家庭用ゲーム機用のゲームソフトのことを指します。

なぜ非公認であるかというと、ゲーム機メーカーである任天堂やセガが絶対に許可しない猥褻性の高いゲーム内容だからです。

海賊版ゲームソフトは、ゲーム機メーカーに無許可で勝手に製作され、通常の流通ルートは使えないためにパチンコの景品や秋葉原の雑居ビルの奥の奥のお店などでひっそりと売られた、海賊版の名にふさわしいゲームソフトでした。

特に90年代はエロやグロ、アダルトな内容の海賊版ソフトが数多く販売されましたが、これらはあくまでも一部の人間たちにしか認識されておらず、ましてや、一般的なゲームソフトとは全く別の流通ルートで販売されておりましたので、当時、ゲームを嗜んでいた方々でもその存在すら知らないことが多く、全く売れていないものも結構あります。

ただし、当時の海賊版ソフトは入手がしにくかったことと売れなかったことが大きな要因となり、現在ではレアで希少なゲームソフトへと立ち位置が変化しました。

80年代から90年代までの商品が好まれるレトロブームがゲームソフトにまで波及していることも相まって、海賊版ソフトの中古価格は数万円単位で取引されるものが割とあったりします。

そういった古い海賊版ゲームソフトが高値で取引される現状から、アリエクスプレスではレアなゲームソフトをそっくりそのまま作ってしまうお店が現れ、特に海賊版のゲームソフトに至っては相当な種類が製作されるようになりました。

以前のアリエクスプレスでは、上の画像の比較的有名な非公認海賊版ソフトのパチモノがひっそりと売られている程度でしたが、今では少し探してみただけで10種類以上のそういったゲームがすぐに出現するようになりました。

そもそもゲームメーカー非公認の海賊版ソフトの立ち位置がアウトなのかセーフなのかの問題がありつつ、その海賊版ソフトのパチモノを製造して販売することが果たしてアウトなのかセーフなのかがよく分かりません。

ただし、レアものだからといってかつての海賊版ゲームソフトをフリマサイト等で購入すると、アリエクスプレスのパチモノである可能性はゼロではなさそうなくらいに頻繁に見掛けるようになった、というお話でした。