HONDA(本田技研工業)は世界的に有名なオートバイや自動車のメーカーですが、創業は戦後間もなくの頃に自転車に取り付ける小型エンジンを開発したことが始まりだそうです。
自転車は自らの足で漕ぐことで走行するものですが、創業者の本田宗一郎氏は旧陸軍が使用していた発電機のエンジンを改造し、後付けが可能な自転車の補助動力にすることに成功しました。
人力を使わずにエンジンの力によって自転車を楽に乗れる、しかも今使っている自転車へ取り付けられるのが大評判になり、この成功が今日の世界的企業となる礎になったと言われておりますが、そんなことを踏まえまして、アリエクスプレスでも、もしかすると画期的になるかもしれない商品が販売されていたのが今回のお話です。
日本においての電動自転車の普及はかなり高くなっているそうですが、割合的には旧来から存在する自転車の方が圧倒的に多い現状です。
電動自転車は価格がお高めという問題もありそうですが、電動自転車は押し並べて同じような車種しかなく、自由度が制限されるのも少しの要因があるのかもしれません。
ただし、自転車を漕ぐという動作は戦後まもなく頃も現代でも変わっておらず、体力を使わず楽に移動ができる方が良しと考える方が一般的だと思われ、そういった方々向けに販売されているのが、アリエクスプレスで見掛けた簡単に後付けできる電動アシストキットです。
厳密に言いますと、どの自転車でも取り付けることができないのですが、後輪のタイヤカバーがない自転車ならばこの電動アシストキットは取り付けられ、装着すれば坂道でも楽々に進める仕様となっております。
取り付けは、サドルにステーの金具を取り付け、後輪にアシストする車輪を押し当てるだけで、後輪にブレーキが掛かればアシストもちゃんと停止し、後輪が周り出せばアシストもちゃんと進み出す仕組みです。
ただし、アリエクスプレスでもお値段はまだ5万円前後することに加え、そもそもこのキットは日本の道交法ではしょっ引かれる性能である気がしますし、あちらの国特有の安全性は二の次で作られている可能性もあるので購入は避けるべきだと思われます。
しかし、こういった商品が簡単に出てくるのは良い意味でのいい加減さがあちらの国にはあって、日本の戦後間もなくの頃もこんな感じだったのでしょう。
仮にこの後付けアシストキットが普及するとなると、戦後間もなくのHONDAのようなことになりそうな気がしますが、アリエクスプレスではなかなかそうにはならなそう、というお話でした。