放映されたばかりのアニメグッズがアリエクスプレスで販売されていると中国は世界の工場だと認識させられる話

アリエクスプレスで販売されているアニメに関する商品は、そのほとんどというか、大半が権利的な問題を何かしら抱えており、褒められる類の商品でないことに間違いはありません。

ですので、倫理的な観点ならばアリエクスプレスのアニメグッズはダメダメな商品ということになるのですが、商品を製造する点のみを注目すると、その凄さを実感できるような気が個人的にはしてしまいます。

ECサイトで販売する商品を日本で製造するとなれば、まずは企画をして、図面を起こして試作品を作り、その商品の耐久性をチェックし会議を重ねた後、ようやく製品が生まれると考えられ、この作業はそれなりの時間と労力、それにコストが掛かることになります。

しかし、アリエクスプレスで販売されている商品、特にアニメグッズの類は、思いついたらすぐに製作し、すぐに店頭に並べてしまう、なんてことが可能だったりしますから、もうそんな商品が売られているの?と思ってしまうことが多々あります。

私が変に感心してしまったのが、4月から放映されている『九龍ジェネリックロマンス』というアニメのグッズです。

私はこのアニメを毎週かなり楽しみに視聴しているのですが、このアニメのグッズがアリエクスプレスにはもう大量に売られているのです。

原作は青年誌で2019年から連載されているため、この春から突如として始まったわけではないものの、アリエクスプレスで販売されているものはアニメ版をモチーフにしていると考えられるものばかりです。

特に上の画像のハロウィンのコスプレ用として販売されている商品を見た時、このアニメをご存じない方にはなにも感じないと思われますが、主人公の職場の制服のレベルまでもがもう既に売られていることに対し、えらく感心してしまいました。

スマホケースやアクリルスタンド、キーホルダーなどの小物類がすぐに販売されるのは理解できるのですが、深夜帯で放映されるアニメのコスプレの衣装の需要がどれほどなのかもよく分からない段階で、すぐに商品化して販売する動きの軽さはとんでもなく凄い事のように思えました。

まあ、アニメの権利を侵害しているろくでもない商品であることになんら変わりがないのですが、商品化までのスピード感はアリエクスプレス独特のものだと感心した、とあるアニメのグッズのお話でした。