アリエクスプレスでアメリカの顧客がいなくなっていることがわかる商品の売れ行きの話

アメリカがこれまであった個人輸入の商品の免税制度を停止して、どんな少額な商品であっても関税がかかるようになって2か月ほどが経過し、現行のこのルールはどんなに安い商品であっても、個人輸入をした荷物に対し、1つあたり60ドルから200ドルの関税が課されるようになりました。

このルールを日本で例えてみると、私がアリエクスプレスで送料無料100円のチープな商品を買っても、日本の税関にて60ドル=9000円も税金が上乗せされ、商品は100円であっても我が家に届けてもらって入手するためには計9100円ものお金がかかるため、結果、アリエクスプレスでは買わなくなる、というものです。

このルールはアリエクスプレスなど中国からの荷物だけでなく、日本などの同盟国からの荷物であっても適用されるため、アメリカ人の個人輸入は事実上なくなったに等しいような気がします。

ただし、現在のアリエクスプレスにてアメリカ人が本当に購入していないのか否かを、ただのユーザーである私が知る由もないのですが、とある商品の売れ行きを見てみると、アメリカ人ユーザーが激減していることがおぼろげながらわかるような気がしました。

その商品というのが上の帽子でして、あの大統領が今でもかぶっているニュース映像が流れますし、大統領を続けている以上は支持者がそれ相応にいることを踏まえると、売れ続けていてもおかしくない商品だと考えます。

ただ、アメリカ人以外の人々がこの帽子を買う機会はかなり少ないような気がして、だからこそ、アメリカ人だけがメインで購入する商品だと思います。

そんなことを踏まえつつ、アメリカの個人輸入のルールが改正されていなかった8か月ほど前、この商品には1万件以上の注文が入り、他にも数千件単位で注文が入っていた大人気商品でした。

それが今では400件程度しかなく、以前よりも若干お値段が高くなっているとしても、過去6か月間の注文数としての400件しかなく、万単位からは大きく下振れしております。

以前よりも大統領の人気が急落していて売れなくなっている可能性はあるものの、個人輸入のルール変更がもろに響いていると考えるのが自然なように思えます。

アメリカの人口は3億人以上であり、そのうちのどれだけの人々がアリエクスプレスユーザーだったのかはよくわかりませんが、多くの人々が買わなくなったからこそ、漁夫の利でそれ以外の国の人々はもっと安く買えるチャンスが出てくるような気がした、あの大統領の帽子のお話でした。