もう間もなくで本格的な夏を迎え、エアコンを絶えず稼働する季節になってまいりますが、同時に電気代も気になってくる時期でもあり、各メディアでは夏の省エネ特集といったものをよく見掛けるようになります。
その中で、エアコンの室外機に直射日光を当てないようにすると節電になる、というのをよく目にします。
確かに、エアコンの室外機に夏の太陽光が当たると表面温度が上昇し、結果、室外機の稼働が熱によって低下して余計な電力を消費してしまうため、室外機に日陰を作ってあげると省エネになるのは間違いありません。
しかし、室外機の日陰の作り方によってはすぐにオーバーヒートを起こし、最悪の場合、エアコンが故障してしまう可能性もあったりします。
割と一般的に売られている簡易的なエアコンの室外機カバーが上の画像で、天面に直射日光が当たらなくなるので多少の温度上昇は避けられることになり、結果、付けていないよりも省エネになる、といった商品になります。
しかし、劇的な変化をもたらすのかというとそうでもなく、カバーの形状によっては余計な電力を使ってしまうことに繋がりかねなかったりします。
エアコンは、部屋の中の暑い空気を室外機から屋外へ排出して部屋の中を涼しくする家電ですが、室外機を覆ってしまうと放熱を妨げることにもなり、結果、熱がこもることで余分に電力を消費してしまうことがあります。
また、エアコンの室外機で割と知られていないのが、熱がこもることによるオーバーヒートが発生することでして、特に熱気が室外機周辺に留まるような形状の室外機カバーを付けていると、突然、エアコンが止まってしまう事態に陥ったりします。
単純なようで色々なことが起こり得るエアコン室外機なのですが、そんなことを踏まえまして、アリエクスプレスには夏の省エネとして販売されている省エネエアコン室外機カバーの中には、オーバーヒートすることが確定的なものがあったりします。
上の画像のアルミシートで室外機をすっぽり囲い、見た目には太陽光を反射させて室外機の温度上昇を大幅に抑えられそうなカバーとなっており、プロペラ部分はネットになっているので空気の通りを遮断されることもなさそうにも見えます。
しかし、真夏の室外機から放出される熱はこの程度のネットでは中に溜まってしまい、しかも全体的に覆われておりますので、下手をすると、太陽が沈んでいる夜間でもオーバーヒートを起こす可能性があったりします。
室外機の温度上昇を抑制するので最も良い方法は日陰を作ることであり、空気の流れを遮断しない、室外機の天面から最低でも30cm以上の高さを確保した上で、ひさしやタープで日陰を作ったり、木陰になるような場所に室外機を設置するのが最も効果的なように個人的には感じております。
アリエクスプレスには夏前のこの時期にエアコンの便利商品が色々と出てくるのですが、使ってみたら地雷になるような商品もあるので、どうかご注意を。