
製品が進化する過程には必ず小型化されていくのが常であり、例えば、創成期の携帯電話は、百科事典のようなものを肩掛けにして使用するほどの大きさでしたが、時が流れると手のひらサイズになり、なおかつ、パソコンと同等以上の性能を持つまで進化しました。
こういった製品の進化は、エアコンや洗濯機、掃除機など、身の回りにある製品ならば必ず小型化され、購入するユーザーの用途にもよりますが、基本的には無駄にバカデカく製造されたものよりも、より小型化されたものを好む傾向があります。

そんなことを踏まえまして、アリエクスプレスのBluetoothイヤホンはやたらと小型化されていることが売りの製品が非常に多くなっております。
例えば、上の商品画像は、米粒大くらいの小さいイヤホンであることを売りにしており、商品名にはご丁寧に『目に見えないイヤホン』と表記されております。

また、女性の耳に装着されているイヤホンの画像を見ると、正に米粒大で小さいピアスのようなサイズであり、とにかくとんでもなく小さいのに、音はしっかり聞こえる優れものとのことこと。

しかも、この手の商品のフィードバックはやたらとポジティブなコメントが溢れており、このサイズのイヤホンが存在し、しかも良質であることが真実なような気がしてきてしまいます。
しかし、そんな小型化がなされることはあり得ず、仮に購入して届くイヤホンは、旧来通りの大きさのものがごくごく当たり前に届くのがオチでして、商品画像とフィードバックを参考に購入すると痛い目に遭うかもしれません。

そもそも、こういったイヤホンはバッテリー駆動ですので、イヤホン内部にはバッテリーが入っており、仮に本当にこの大きさならばバッテリーが入るスペースがなく、となるとどうやって動くのか?となります。
また、フィードバックに関しては、こういった小さいことを売りにするイヤホンは捏造されたものが非常に多く、それが輪をかけて被害者を増やしている構図が見られます。
イヤホンの大きさを気にしなければ問題はないものの、小ささをメリットとして捉えて購入すると、嫌な思いをするイヤホンのお話でした。