アリエクスプレスのモバイルバッテリーがやたらと値上がりしたように見えるのには理由があった話

アリエクスプレスは安価な商品が色々と売られていて、日本国内とは比べようもないほどお安いものがあったりします。

しかし、その安さには理由があって、良質な商品が安くなっているのではなく、そもそもダメな製品で時には生命の危機になってしまうかもしれないリスクをはらんでいるからこそ、驚きの安さで販売されているものが中にはあったりします。

そんな商品の中にモバイルバッテリーは確実に入っていると思われますが、実際はというと、このアリエクスプレスのモバイルバッテリーへの認識は今すぐ改めるべきなのかもしれない、とある変化がございました。

アリエクスプレスでモバイルバッテリーを購入するという行為は、かつての状況を知っている人間ほど回避する傾向があるように思え、それは、以前によく見られた、安かろう悪かろう発火するであろうとの認識があるからです。

お値段は抜群の安いものの、フィードバックに燃え尽きたバッテリーの残骸の画像が掲載されていたりして、そこはかとない恐ろしさが同居するものが多いため、買うにしても有名メーカー品を選ぶも、そのメーカー品の偽物が普通に流通していたりするので、何が真実なのか本当に分からない商品カテゴリーでもありました。

そんなアリエクスプレスのモバイルバッテリーを久しぶりに眺めてみると大いなる違和感がございまして、それは販売価格です。

モバイルバッテリーと検索すると、以前ならば数百円から色々なタイプがうじゃうじゃと出現するのが仕様でしたが、現在はというと、上の画像のように主流は2千円台からであり、モノによっては1万円に近いお値段のものばかりが出現します。

以前ならば、日本円で3桁を超えるモバイルバッテリーの方が少なかったアリエクスプレスだったのが、しばらく見ない間にかつての3倍から5倍のお値段のものしか販売されておりません。

これは一体どういうことなのかを調べてみると、2025年7月以降のアリエクスプレスにおいて、3C認証という中国の認証が表示されないモバイルバッテリーが強制的に排除されたらしく、認証されている商品のみを取り扱うことになったからこそ、販売価格がどんと上昇したようです。

今回の決定はなかなか厳しいらしく、あちらの国によくありがちな認証マークのみを付けて販売するといった行為に対しても相当なペナルティを科しているようで、中国製モバイルバッテリーが火災の発生原因になることを本気で抑え込もうとしているきらいがあります。

このような変化で改めて分かったのは、安いモバイルバッテリーがどのように製造されているのかであり、以前は本当にヤバいレベルが普通に流通していたことが裏付けられたような気がします。

そして、そういったものを本気で排除すると、やはりそれなりのコストが掛かる関係上、かなりの値上がりが起こることは必然であり、安いから買おうと誰しもが思う感覚そのものが最大のリスクだったのかも、というお話でした。