
スポーツ全般に言えることらしいのですが、技能を向上させるためには反復練習が不可欠だそうで、日々鍛錬し続けることが小さな積み重ねになり、結果的に最も効率の良い能力アップに繋がるとのこと。
それはなにもプロレベルの選手だけの話ではなく、趣味や娯楽でスポーツを楽しむ人間であっても同様だと言います。

そういった練習の積み重ねを手軽に行える商品が競技別に色々と販売されており、メジャーなものとして思い浮かぶのがゴルフのパター練習用のマットです。
この商品は昭和の時代より存在しており、お父さんが家族に迷惑がられながら居間にマットを敷いてパットの練習している光景は、割と想像しやすかったりしますが、これと同様のタイプの練習器具でビリヤードのバージョンだという、日本ではお目にかかれない商品をアリエクスプレスで見つけました。

80年代後半から90年代前半にかけて、日本ではビリヤードが大きなブームとなり、私もそのブームにどっぷり漬かった人間の一人ですが、確かにビリヤードは数をこなさないと上達することは難しいため、寝食を忘れて没頭していた時期が私にもありました。
ただし、野球ならば素振りをする、サッカーならばリフティングをする、ゴルフならば先程のマットを敷いてパットの練習を手軽にすることができますが、ビリヤードは台が無ければ練習することができず、自宅で練習するとなれば、ビリヤード台を調達しない限りは練習することができない競技です。

そこで、ビリヤードの練習を自宅でも気軽にできるように開発されたとされる商品が、アリエクスプレスで販売されていた上の画像のビリヤード練習台です。
商品ページにはショットの正確さと安定さの向上を図れる練習台だと記載されておりますが、この練習台の幅はたったの20cmしかなく、これはどう見ても真っすぐに打つしか練習ができませんし、ストロークの強さを加減しないとすぐに場外へ飛んで行ってしまいそうです。

ビリヤードの基本はまずは真っすぐなショットをちゃんと打てるのかどうかだと思いますが、むしろこの練習台だけで練習していたら、ビリヤードはとてもつまらない競技に思えてきて、技能の向上よりも先に嫌気を差しそうな気がします。
この練習台に意味があるのか無いのかは人それぞれなんでしょうが、個人的には無意味と思えたアリエクスプレスのビリヤード練習台のお話でした。