日本の税関が押収した個人輸入の商品の中に必ずあるのが有名メーカー製のスニーカーシューズでして、中国から届いた誰もが知っているロゴやマークが備わったスニーカーは模造品として没収される事例が特に多いと言います。
なぜ没収されるかといえば、権利的な問題がある偽物だからに他ならないのですが、もしもアリエクスプレスでスニーカーの商品ページを見ただけでは偽物なのかの判断が付きにくいのも確かです。
アリエクスプレスで購入する最大の理由は安さだと考える方が大半だと思われますが、有名メーカー製のスニーカーの場合にはその安さが最大の罠にもなり、しかも販売されている格安なスニーカーには色々と特徴がある、というのが今回のお話です。
アリエクスプレスで販売されているスニーカーの中には日本の有名メーカー製も最近では販売されており、これが本物ならばトラブルになることは一切ありませんが、ニセモノとなれば厄介です。
仮に偽物を掴まされてしまうと、知らなかったからと言っても税関は許してはくれずに没収されてしまうわけで、没収されてしまったからとアリエクスプレスに返金を求めても、税関での没収は一切認められないために全損の泣き寝入りとなってしまい、購入した偽靴の量によってはしょっ引かれる可能性が相当に高くなったりもします。
とはいえ、アリエクスプレスの商品ページにはオリジナルとの記載があって、画像を見る限りは本物のように見えてしまうため、購入を決意される方は少なからずいらっしゃると思われます。
そんな時には購入する前にGoogleの画像検索をすることをお勧めします。
例えば、上の画像はアリエクスプレスで販売されている日本メーカー製のスニーカーですが、これをGoogleの画像検索してみると、
検索結果で出現するのはフリマサイトで販売されているページばかりだったりします。
本来ならば、このスニーカーのメーカーのホームページが真っ先にヒットすると思われる中で、フリマサイトで販売されているページしか出現しないのですから、このスニーカーは転売が頻繁に行われていることが想像できます。
ただし、フリマサイトでの販売価格とアリエクスプレスの販売価格を比較すると、利益率的にかなりつまらない商売に見えるので、アリエクスプレスで仕入れているのかは分かりませんが、とにかく、出所が中国であることは間違いなさそうです。
そしてこの日本メーカーが自社のサイトで販売しているお値段はアリエクスプレスの2.5倍であり、しかもこのスニーカーは長く在庫が切れているようです。
アリエクスプレスの日本メーカー製スニーカーがどうして日本国内よりも安く買えるのか?ということを考えると、自ずとどういったものかが分かりますし、画像検索でフリマサイトしか出てこないのもなかなか不思議な現象なのでその素性は分かりやすかったりします。
安いのには訳があると申しますが、アリエクスプレスのスニーカーには色々と訳があるので注意が必要、というお話でした。