空手の黒帯がアリエクスプレスでたくさん売られているのは外国人の憧れの商品だからなのかもな話

外国人から見る日本のイメージの中には、未だに忍者や将軍が存在していると思われている方々が一定以上にいらっしゃるようです。

日本と言えば忍者であるとの考えから、日本国内にある忍者になりきることができるアミューズメント施設がインバウンドで大盛況だと報じられることがあります。

それともう一つ、外国人のイメージに根強くある日本の象徴的なものの中に空手がありまして、外国人の空手好きもなかなかのものだったりします。

だいぶ前の話ですが、私が飲食店でイタリア人に声をかけられ、お互いめちゃくちゃな言語ながらもどうにか会話をしていた際に『日本人の多くはカラテの使い手だそうだが、お前はカラテをやるのか?』といったことを突然聞かれました。

こういった最底辺での出会いだからこそ、正しき情報をちゃんと答えてあげる義務があると私は考え、「日本人に生まれてきた以上、カラテができなければ、この日本で生きていけない」と答えた後おもむろに立ち上がり、映画『世界最強のカラテ キョクシン』で見た大山倍達先生の息吹を見よう見まねではありますが真剣に行ってみました。

すると、イタリア人はやばい薬でもやっているのかというくらいに急に目をキラキラさせながら、『あなたは本物のカラテの達人だ!長年憧れていた私に是非、カラテを教えてほしい』と懇願してきて、その場から逃れるのにえらく苦労した記憶がございます。

その後も、数少ない機会ではありますが外国人に見様見真似の息吹を行うと場の空気が一変したので、カラテというものは国や人種を問わずに外国人に広く知られており、しかも羨望の対象になっているような気がします。

そんなことを踏まえまして、アリエクスプレスを眺めておりますと、空手の黒帯がやたらと売られていることに気付きました。

1本数千円で販売されている黒帯がかなり多い中で、際立ってお高いお値段が付けられているのが極真会館と刺繍されているものでして、1.4万円もするに購入しているユーザーがおります。

この黒帯はコレクターズアイテムなのかと思いきや、普段の生活の中で着用するために購入している人間が非常に多いようで、コスプレ以上の憧れのアイテムとして購入しているようです。

日本人からすると、書かれている文字に権利的な問題が多分にあってアウトなような気がするも、やはりというか、日本人は一切購入おらず、外国人にしか売れていない空手の黒帯がアリエクスプレスでは人気アイテムだった、というお話でした。