アリエクスプレスのAIはどこに需要があるのか分からない商品をやたらと紹介してくる話

アリエクスプレスで主に購入する商品はなに?と尋ねられたら、衣料品やスマホアクセサリー、雑貨と答える方が大半だと思われ、確かにこの3つのカテゴリーの商品はその需要を満たすために色々な種類が豊富に売られております。

しかし、アリエクスプレスには誰が買うの?と思えるような商品もごくごく普通に売られているECサイトであり、それは日本だったら見ることのないアイテムも販売されており、しかもAIがそういった商品をやたらと紹介してきます。

アリエクスプレスのアプリを立ち上げますと、そのユーザーが検索した商品に類するものをAIが色々とご紹介するかのように並ぶのが仕様で、時にはお店自身が広告費を支払ってユーザーへアピールする広告と書かれた商品も並びます。

そんなことを踏まえまして、AIが私へ紹介してきた広告の商品が上の画像の油圧粘土レンガ製造機でして、お値段は送料無料65万円ほどとなっております。

もしもレンガが欲しいのならばホームセンターへ買いに行くのが全体の99%以上を占める消費行動だと思われますが、私の今までの検索内容にレンガを作りたい欲求があって『そんなにレンガが欲しいのならば65万円で一生レンガが作れる機械を買った方がお得アル』とアリエクスプレスのAIが判断したのか、盛んに紹介してきます。

生涯を通じてレンガなんぞ購入したことのない私なのですが、私がアリエクスプレスで検索するワードの中の深層心理には、レンガ好きに繋がるものがあるのかもしれません。

次はレンガ製造マシーンと一緒にAIがお勧めしてくることが非常に多いアイテムがありまして、それが上の画像の『魔法の石を作るためのボウル製造機』という送料無料100万円弱の商品です。

これはコンクリートブロックを製造する機械なのですが、『ブロックがどうしても必要だから作っちゃおう』と考える方はどんなにDIY精神にあふれる人でもかなりまれであり、1個200円くらいのブロックを買った方が絶対にお安い気がするものの、なぜか私に対してAIはこの機械をやたらとお勧めしてきます。

それともう一つ、最近やたらと推してくるのが上の画像の井戸掘り機でお値段は送料無料40万円ほどです。

レンガやブロックの製造マシーンよりも井戸を掘る方が若干ではありますが、日常生活であり得るような気がしないものの、日本人全体で井戸を掘ったことのある人間の方が絶対的に少数派であり、当然、私にも無縁の商品であります。

この井戸掘り機はアイテム数が非常に多いようで、一度でも井戸掘り機をタップしてしまうと、画面の全てが井戸掘り機で埋め尽くされるほどにAIが売り込みをかけてくるので要注意です。

『アリエクスプレスにないものはないアルヨ』とAIがアピールしたいのか、はたまた、ディープラーニングから導き出された消費行動によってこういった商品を紹介してくるのかはよく分かりませんが、需要がなさそうな高額商品をやたらとお勧めしてくるようになった、というお話でした。