7.アリエクスプレスで商品が出荷されたのに、追跡情報が全く動かない時は『偽番号』の疑いがある話

冒頭から当たり前の話で大変恐縮なのですが、アリエクスプレスで商品を購入してしばらくすると、登録しているメールアドレスに『間もなくご注文の商品が届きます!』というメールが届き、これはお店が商品を発送したことを知らせるメールとなります。

そして、アリエクスプレスのスマホアプリやPCサイトのアカウントページの出荷済みをタップすると、発送されたばかりの商品ページが最上段にあって、これの『注文の追跡』というバナーをタップすると、お店が発送した荷物の追跡番号と追跡情報を見ることができます。

発送された荷物は中国国内を転々としながら大都市の倉庫に集められ、通関手続きを終えた後に日本へ向かい、追跡情報は荷物が動くたびに次々と更新されていきます。

しかし、追跡情報が全く更新されないことがあって、もしも発送から10日間が経過しても更新されない場合、実はお店が商品を発送していない可能性が非常に高く、この事象のことを通称『偽番号』と呼びます。

お店が購入者に対して偽番号を知らせるのは、主に注文を受けた商品の手配がうまくいかなった時に多く発生し、受注された商品を用意できないお店には重めのペナルティが科されるアリエクスプレスのルールが関係しており、このペナルティを回避するために行われます。

購入者には荷物を発送したと伝えながら、お店は発送したふりをするだけなのですから、当然荷物はどれだけ待っていても届きません。

お店としては、『商品はちゃんと発送したけど、届かなったのは配送業者のミスや物流上の問題』という言い分にして、ペナルティを回避するために行うのが偽番号の全容です。

購入した側が偽の追跡番号をお店から教えられると、追跡情報が全く更新されないためになにか嫌な気分にされられますが、対処法はまず10日間待ってみることです。

時々、中国国内の物流業者の集荷がうまくいかずに1週間くらいは追跡情報が更新されないことがあるものの、10日間が経過すると追跡情報が『荷物はキャンセルされました』あるいは『Shipment cancelled』と更新されましたら、偽番号が確定します。

偽番号が確定したということは荷物は絶対に届くことがないことも確定するのですが、この表示が出現した時点から返金手続きが行えるようになり、返金を要請すれば即全額返金が行われます。

発送されたと言われた荷物が動かないということはお店が嘘をついているわけで、購入者には騙されたとの思いが渦巻きますが、アリエクスプレスでは割と多い事象です。

しかし、発送された荷物の追跡番号が動かない偽番号は10日間待てば返金が受けられるので、時間が掛からずに解決する偽番号でもありますから、時間的損失は最小限で済むものでもあります。

次回は、8.アリエクスプレスで教えられた追跡番号が違う住所に配達された時の偽番号の対処法の話になります。