12.アリエクスプレスから注文した高額商品が届いたら、動画撮影を行いながら開封するとトラブルが少なくなる話

日本国内のアマゾンや楽天で購入したところ、届いた段ボールを開けたら空だった、なんてことは相当な低確率のレアな事象だと思われ、もし万が一、商品が入っていなかったとしても、その理由は商品の入れ忘れの人為的なミスでしかなく、仮にこのようなことになったら確実に返金されますし、再発送にも応じてくれます

また、もし色違いや数量不足が発生したとしても、カスタマーセンターに問い合わせをすれば、交換に応じてくれますし、不足した分に関しては再度発送してくれます。

しかし、こういったことがアリエクスプレスで発生するとなかなか厄介な問題になってしまい、返金を受けるにしても、確実な証拠が必要になることがあったりします。

アリエクスプレスは中国から日本へ届く海外通販であり、場合によっては、キルギスやシンガポール、あるいはヨーロッパの国々を経由して、ようやく日本までたどり着く配送方法もございます。

そして、色々な国の人間たちの手によって運ばれる荷物だからこそ、リスクが潜んでおり、それは輸送途中での盗難です。

日本の配送業者の大多数の方々は、荷物を丁寧に扱うのは勿論の事、荷物の中身を盗んでしまおうとする人間は皆無だと思われますが、海外の配送業者の中にはそうでない輩が含まれております。

荷物を投げる、蹴るが常習的になっている人間も大勢いるはずですし、荷物の中身をかっぱらう不届き者も存在しており、特にアリエクスプレスの大規模なセールの後に出荷量が多くなった際、どさくさに紛れての盗難が多くなったりすることがあるといいます。

アリエクスプレスで購入した商品が自宅に届き、開封してみたら中身がなかった、なんてことは事はそう滅多に起こりませんが、もしも中身が空っぽの盗難されていた状態で荷物が届いたとすると、開封前の状態から中の商品が入ってなかった事を証明しないとアリエクスプレスでは全額返金が受けられなくなる恐れがございます。

日本人が輸送中の盗難に巻き込まれたとすると、日本国内の通販と同様にカスタマーセンターへ問い合わせればOKだと考えがちですが、アリエクスプレスでは、『この盗難だと言ってきた日本人が嘘をつき、本当は商品が入っていたのに、商品が入っていないと言っているのでは?』と言葉には出さないものの、やや疑うスタンスの立場で対応することがあります。

おそらく、アリエクスプレスでは、購入者が嘘をついて『商品が入っていない、盗難されていた』と問い合わせをするものの、実は購入者自身がかっぱらってた犯人、との事例がかなりあるのだと思われます。

では、届いた荷物の中身がもしも盗難に遭っていた場合にはどうすればいいのかというと、荷物を開封する前から中身が入っていなかったことを証明するしかなく、となると、荷物を開封する前からスマホ等で荷物を開封する動画を撮影することで、荷物が到着した時点でそもそも中身が入っていなかったことが証明できます。

ただし、盗難事件はそう滅多なことで起こることではないため、購入した商品の全てにおいて動画撮影をする必要は全くありません。

アリエクスプレスのフィードバックを見ていて、中身が入っていなかったとコメントしているのは、スマホやPCとそれに付随する記憶媒体にほぼ限られ、例えば、衣料品や雑貨などの商品群で盗難されることは皆無です。

物流の関係者がリスクを冒して盗難を行うわけですから、転売するのに時間が掛かるものや、大きな価値を見出せないものには手を付けず、転売が容易で、しかも小型なのにそれなりの価値があるスマホやイヤホンなどを積極的に盗み出そうとします。

特にスマホに関しては、iPhoneやXiaomiなどの海外で人気のスマートフォンが狙われやすいようで、これらのフィードバックを見ると、各商品ページに2件ほどの盗難報告が上がっていたりします。

ただし、盗難被害があったとされるフィードバックを国別に集計してみると、スペイン、カザフスタンの購入者から多くの盗難被害が出ている一方で、日本人で被害を報告しているのは非常に少なく、日本向けの荷物ではそう滅多に発生するものではなさそうです。

しかし、盗難という災難がいつ我が身にふりかかってくるのかは全く分かりませんので、スマホやマイクロSDを買った時や、概ね100ドル以上の商品に関しては、一応開封動画を撮影しておいた方が、万が一の時の有力な証拠となります。

撮影はスマホで十分で、二人で撮影するのなら簡単ですが、一人で撮影する場合は三脚などを使って、カッターやはさみで箱や封筒を開封する場面から撮影します。

また、数量を多く購入するもの、例えば、10個購入した際に9個しか入っていない、なんてことは結構な頻度で起こりますが、こんな時も開封動画を撮影しておけば、揺るぎようのない証拠となって安心です。

アリエクスプレスのお店に「入数が足りないよ」と言うと大抵のお店は非を認めますが、「おまえが嘘をついているアル」とけんか腰で返答してくるお店も存在するので、そんな時は開封動画が有力な証拠となり、返金処理がスムーズになりますし、こちらの言い分が全面的に簡単に通ります。

具体的に、どこでどういった手口で盗難が行われているのかは正直分からない一方で、購入者自身が嘘をついていると推測されるフィードバックコメントも見掛けることがあります。

盗まれた場所が中国国内かもしれませんし、到着した国の配達中かもしれませんし、購入者のもとへ本当は届いているのに盗まれたと騒いでいるだけかもしれません。

ただし、真っ当に購入している購入者の場合ならば、どこで盗られたとしても、荷物を開封する前の状態から撮影しておけば、運送中のトラブルである証拠となって全額返金が受けられます。

盗難や紛失の際の有効な手段は動画撮影という事を覚えているだけで、返金されないトラブルは格段に減るのですが、Aliexpressのフィードバックを見ていると、開封動画さえ撮影しておけば良かったのにという悲喜こもごもを結構見かけます。

例えば、長々とした恨みつらみが書かれているフィードバックを見かける事があって読んでみると、とにかく怒り狂っている事だけは間違いなさそうで、文章の内容はさっぱり分かりませんが、鬼気迫る雰囲気だけは読み取れます。

このフィードバックを書いた人はおそらくXiaomiのスマホを買ったのに、届いた荷物の中にスマホが化粧箱ごと入っておらず、返金を求めてたものの、お金が返って来なかったと思われ、だからこそ烈火の如くお怒りになっていると思われます。

返金を拒否された理由は、もしかするとこの購入者になにか前歴があったからなのかもしれませんが、予め開封動画を撮影さえしておけば全額返金の裁定が下ったのは確実な一方で、証拠がなければ問答無用で返金が拒否される事例でもあります。

次は開封動画があったおかげで返金された事例も当然あって、Xiaomiのスマホを買ったのにも関わらず、届いたのが洗剤だったという、場末のマジシャンだってやらないようなイリュージョンが配送途中で発生したとフィードバックに書き綴っております。

ただし、開封時に動画撮影をしていたが為に、これが有力な証拠となって無事全額返金が行われたようですが、電話の代わりに洗剤が入っていた事象は許せないらしく、怒りのフィードバック1つ星を付けておりました。

購入して届いた商品が入っていないことを証明するために、わざわざ動画撮影をするというのは正直面倒ではありますが、万が一、中身を盗難されていた時の事を考えると、スマホや高額商品を購入した時だけでも、開封動画の撮影を行っておいた方がトラブルを回避することに繋がります。

日本の通販で、商品が入っていないからカスタマーセンターに問い合わせをした際に『お前が盗んだかもしれないから返金しない』 とは絶対に言われませんが、アリエクスプレスの場合、時と場合によっては『お前が盗んだアルから、返金なんてしないアルヨ』と言われかねません。

自分を守るためにも、不快な思いをしないためにも、大規模なアリエクスプレスセール後に届く荷物は、商品によっては開封動画の撮影をした方が保険になる、というお話でした。

次回は、13.アリエクスプレスで購入後にフィードバックを付けるとちょっとだけ利点があるように個人的には思える話になります。