一時は相当な高値だったアリエクスプレスのパルスオキシメーターがとうとう180円にまで値下がりしている話

盛者必衰とは、平家物語に出てくることで有名な四文字熟語であり、今は盛んなものでもやがていつかは必ず衰えることを意味しますが、現在の新型コロナウイルスはこの言葉がぴったりと当てはまるような気がします。

全世界の人々を恐怖に陥れ、ほとんど全ての経済活動をストップさせた出来事はコロナ以外では経験したことはなかったですし、もしも罹患してしまったら命の保証がなく、治癒しても何らかの後遺症が残ると報じられた病もコロナ以外にはありませんでした。

しかし、ウイルスの変異と共に、人類が滅亡するようなものではないことが徐々に分かり始めると元の生活に戻っていき、現在ではコロナを気にしている人の方が圧倒的に少ないような気がします。

一時はとんでもない影響力があったコロナは消費行動にも当然大きな影響を及ぼしました。

例えば、感染を防ぐマスクはとんでもない価格で取引されるようになりましたし、一時はお金をいくら出しても買えないくらいの需要があったりしました。

そういったコロナ禍だからこそ、物凄い需要があった商品は色々ありましたが、パルスオキシメーターもコロナで高騰した商品の一つだと思われます。

パルスオキシメーターは指先に装着して酸素飽和度と脈拍を計測するアイテムですが、コロナに罹患した際、このパルスオキシメーターの数値で危険かどうかを知ることができ、念のために購入しておこうとの需要がとんでもなくなった時期があって、1個5万円くらいで取引されることもありました。

そして、パルスオキシメーターの需要はアリエクスプレスにも飛び火して、通常は1000円くらいのお値段が8000円くらいで販売するお店も現れました。

ただし、アリエクスプレスのパルスオキシメーターは健康体でも危険を示すアラームが鳴り続けたりする粗悪品がかなりあったようで、高騰したお値段は割と早めに下がっていきましたが、それでも数千円レベルのお値段で長い事売られておりました。

そんな背景があったアリエクスプレスのパルスオキシメーターですが、現在はというと、なんと送料無料180円という信じられないお値段で販売されております。

まあ、厳密に言いますと3個以上の商品を選ぶ必要があるので、180円ポッキリで購入できるわけではありませんが、それでも1個当たりの単価は正真正銘の180円ですから、えらくお安くなったものです。

需要が大幅に減ったことと、なんちゃってレベルの品質というのも要因になっている気がしますが、少し前にはとんでもない価格でも取り合いのように購入されていた商品が、現在ではとんでもない超破格値で販売されている、というお話でした。