
アメリカでは、中国からの個人輸入に対して大きな関税がかかるようになり、個人輸入のみが事実上の禁輸のようなことになってもう2か月くらいが経過しました。
人口3億人、しかもGDPが世界トップのアメリカの顧客を中国通販各社は失った事になったのですから、これは相当なダメージだと思われますが、ただ手をこまねいているだけでなく、アメリカ以外の国の顧客を増やそうと躍起になっていると言います。

日本のGDPは徐々に下がり続けているものの、世界的に見ればまだまだ経済的には上だと思われているからなのか、アリエクスプレスでも日本人ユーザーを取り込もうとする動きが見られ、それは販売する商品にも表れているような気がします。
そんなことを踏まえてアリエクスプレスを眺めていると、明らかに日本人、それも中年以上の世代を狙い撃ちするかのような商品が販売されておりました。

その商品というのが上の画像のバスタオルです。
日本の80年代の音楽が世界的にブームになっている昨今とはいえ、このバンドのバスタオルを日本人以外が購入しようとはなかなか思わないような気がします。
また、世代的には40代以上にしか刺さらないような気がして、となると、アリエクスプレスのお店は人種と世代をピンポイントで狙い撃ちする商品を販売するようになったとも考えられそうです。

それともう一つ、時期的に同じ頃に活躍したバンドのTシャツも、アリエクスプレスで売られるようになったのも最近の話です。
こちらの商品も人種と世代を狙い撃ちしているような気がしまして、こういった商品が唐突に出現するようになったのは、アメリカでの関税問題が噴出し始めた頃からです。
アリエクスプレスの中には、生き残るために日本人が好みそうな商品を扱うお店が現れ始め、懐かしい気分にさせてくれる半面、こういった権利的に問題のある商品の質は高確率でダメなので、結局買う意味はないのかも、というお話でした。